5700系

5700系は、2015年に登場した普通用車両「ジェットカー」である。ジェットカーとしては1995年登場の5500系以来20年ぶりのフルモデルチェンジ車で、老朽化が進む「青胴車」5001形や5131・5331形を置き換えを目的としている。

 

【車体・車内】

車体は1000系に準じたステンレス製であるが、ジェットカーとしては1959年の5201形5201・5202号以来であり「ジェットシルバー」の愛称を持つ。デザインも1000系に似ており、同系のオレンジ色部分を青に置き換えたような配色だが、客用扉の周りは大きな円を描いている。車内は座席や袖仕切り、情報案内装置が変更され、特に袖仕切りは阪神初となる大型袖仕切りであるほか、情報案内装置も阪神初の液晶式である(阪急1000・1300系と同じハーフサイズ32インチ)。5701号は短時間乗車を前提に敢えて座面を高くした「ちょい乗りシート」を試験導入、5703F以降で本採用された。このほか待避による長時間停車の多い普通運用に対応すべく、阪神では初採用で大手私鉄でも珍しい半自動扉ボタンが設置されている。

 

【主要機器】
主要機器類には阪急1000系でも用いられた技術を取り入れている。主電動機にはPMSM(全閉自冷式永久磁石同期電動機)を、制御装置はそれに対応した東芝製のVVVFインバーターを採用している。台車は阪急1000系に類似するボルスタ付モノリンク台車で、待避線への入線が多いことなどを鑑みて採用された。全車電動車であるが、両先頭車は先頭寄り台車が付随台車であるため実際は5550系と同じ3M1Tである。

 

【増備と変遷】

2015年8月に第1編成が営業運転を開始し、まず2016年度に5331形、続いて2019年度に5131形が全廃され電機子チョッパ・コイルバネ台車のグループが姿を消した。2019年度の2編成は5500系の武庫川線転用に伴う補充用で、2021年度からは5001形の置き換えも開始されている。2022年10月現在は11編成が在籍している。

なお2016年には鉄道友の会ブルーリボン賞を同社で初めて受賞している。

 

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最終更新:2022/10/9

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