キヤ97系|編成別写真集 -FUKUJU TRAIN NET-

キヤ97系

キヤ97系は、2007年に登場したレール輸送用の事業用気動車である。従来機関車と貨車によって行われてきたレール輸送であるが、老朽化に伴う置き換えに際しては同社の機関車がレール輸送にしか使われておらずそのままの形態での置き換えは望ましくないとされたため、自走可能な気動車方式が採用された。定尺レール用とロングレール用が製造され、使用機器は共通であるがその仕様は大きく異なっている。

車体は18m級で貨車の設計も参考にしており、強度を確保する一方エンジン等を設ける必要もあったため逆魚腹の構造となっている。定尺レール用の乗務員室は前部にデッキを設けてはいるもののキヤ95系と同等の設計としたが、ロングレール用はレールをレール方向に下ろす関係で乗務員室を特異な高床式構造にしている。定尺レール用は1編成2両で、25mレールを最大46本積載できる。一方ロングレール用は13両編成とし、200mレールを最大16本積載できる。
機器類は動力車に集中配置しており、360PSのエンジンを1両に1台搭載している。ブレーキは電気指令式だが、機関車に連結された場合には自動空気ブレーキを使用することが可能。台車はボルスタレス式だが、積荷の有無に関わらず安全に走行できることや積荷の横圧に対応した強度が求められているため独自の設計となっている。

定尺レール用は2連4編成、ロングレール用は13連1編成が在籍する。定尺レール用はJR貨物の名古屋港線からレールを発送する関係で、不定期に名古屋港線に入線するが、この際はJR貨物のDE10によって牽引される。またロングレール用は佐久間レールパークからの車両搬出などの際には、中間車を抜き機関車のように用いられたこともある。
なお2017年からはJR東日本がキヤE195系として本形式の同型車を投入、ロングレール輸送用を0番代、定尺レール用を1000番代としている。設計は本形式とほぼ同様だが耐雪・耐寒設備の強化や灯具のLED化などが行われているほか、ロングレール輸送用はレール長さが150mのため11両編成としている。ロングレール輸送用は3編成、定尺レール用は23編成を製造、尾久車両センターと小牛田運輸区に配置されている。

定尺レール輸送用

R1

R1編成

R2

R2編成

R3

R3編成

R4

R4編成

ロングレール輸送用

R101

R101編成

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最終更新:2021/7/5

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