2400系

2400系は、1969年に登場した通勤型車両である。関西私鉄の通勤車としては初めて冷房を搭載した車両で、以後他社も追随している。

 

【車体・主要機器】

 車体は2200系に準じているが、前照灯がシールドビームに、標識灯が角型に変更された点が目立つ。屋根上には前述の通り冷房を搭載しており、4500kcal/hのものが1両に8基並んでいる。機器類も2200系と同等であるが、本形式からは将来の架線電圧昇圧に向けて一部機器を複電圧仕様としたほか、新造車では初の7両固定編成(機器流用車では700系が実質7両固定編成であった)として電動車を中間車に固めている。また冷房設置に伴い電動発電機の容量を増大させている。車内は2200系と同等で、当時の混雑を背景に戸袋部には座席を設けず立席スペースを十分確保している(詳細はこちらも参照願いたい)。

 1969年に3編成、翌年にも3編成が製造されたが、製造時期によってクーラーキセの形状が異なっている(後期車は角が取れた形状になっている)ほか、パンタグラフは前期車が菱形であったのに対し後期車は下枠交差式であった。なおパンタグラフは2451Fが2002年に、残り2編成も2010年に下枠交差式に交換されている。

【改修工事】

  登場から約20年が経過した1988年から改修工事が行われた。同様の工事は2200系に続くもので、制御装置が抵抗制御から界磁添加励磁制御に変更され回生制動が使用できるようになったほか、車体でも貫通扉のガラスエリア拡大とともに行先表示機を設置、運転台窓下にはKマークを取り付け、標識灯も取り替えたため前面の印象が大きく変化した。車内は化粧板を変更したほか、照明を増設している。

【運用】

  登場時は7両固定編成であるため、急行を中心とした運用に充当されていた。製造後50年が経過しても全車健在であったが、2021年に1編成が廃車されたため現在は5編成が他の7連車に混じって本線・中之島線~鴨東線の急行以下の種別で運用されている。

 

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2451F

2452_n2021年に廃車

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