50000系

50000系は、2013年に登場した伊勢志摩方面への観光特急「しまかぜ」用の車両である。観光輸送に特化した豪華な車内が特徴である。電算記号(編成番号)はSV

 本形式は2013年秋に行われる伊勢神宮の式年遷宮に合わせて、伊勢志摩を訪問する観光客に新たな旅のスタイルを提案すべく登場した。2009年ごろに乗客や伊勢志摩地区の観光事業者などにアンケートを行い、基本仕様を決定した。

 車体は白と青を基調とした塗装と、流線型ながら非常用貫通扉も備える複雑な前面形状が特徴である。車内は6両編成の内4両がプレミアムシート車両、1両がグループ専用車両、残る1両がカフェ車両となっている。プレミアムシート車両は1,2,5,6号車で、配置は2列+1列。座席は本革張りで、レッグレストを設けている。特に両先頭車はハイデッカー車両として前面・側面とも展望を重視した作りになっている。なおハイデッカー車両は荷棚が狭いため、デッキ部に座席ごとのロッカーを設けている。

 機器類は「アーバンライナーnext」21020系に準じており、主電動機は1両あたり230kW×4。制御装置はIGBT素子のVVVFインバーターである。制動装置は電気指令式。台車はボルスタレス式のKD-320。空調機器や運転台などは22600系に準じている。

 2013年に6連2編成が難波・名古屋~賢島間の「しまかぜ」で登場したが、翌年には一部仕様を変更した第3編成を製造して京都発着便も新設。現在は名古屋・難波・京都~賢島間の特急「しまかぜ」に限定使用されている。なお3本使用で予備は無く、各方面とも週に1度は車両点検のため運休となる。

 

 

電算記号

SV01(50101)

SV01

SV02(50102)

SV02

SV03(50103)

SV03

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