3220系

3220系は、2000年に登場した京都市営地下鉄直通対応車である。21世紀のスタンダードとして各部の設計を大幅に見直した車両群「シリーズ21」の第一弾として登場した。電算記号(編成番号)はKL2*

 

【車体・車内】
 車体は21メートル級4扉で引き続きアルミ製だが構造を一新、塗装も「アースブラウン」と白のツートンの間に黄帯を入れたものに改めている。前面は「く」の字型とし、3200系と同様に非常用扉を車掌台側にずらしている。従来ロングシート車に設けていた妻窓は廃止されている。種別・行先表示は従来一体の幕式であったが、「シリーズ21」では種別は幕・行先はオレンジ色(一部後年の交換で白)LEDとされた。なお第2・3編成は当初から地下鉄烏丸線~近鉄京都線直通の急行の設定を記念し京都と奈良の名所などを1両ごとデザインしたラッピング車として登場、2011年にラッピングが解除され通常塗装となった。
 車内はロングシートで、1人当たりの幅を485mmまで広げて扉脇の座席と隣の座席の間に肘掛を設けた結果扉間は6人掛けとなった。車椅子スペースは各車1か所設置している。

 

【主要機器】

制御装置は標準軌線初採用のIGBT素子を用いたVVVFインバーター制御、主電動機は出力を185kWと従来より向上させている。ブレーキは電気指令式ブレーキで、将来の速度向上に備え制御圧切替機構と滑走防止装置の準備工事を行っている。なお他編成との併結は想定されておらず、他の「シリーズ21」各形式とは異なり電磁直通ブレーキ車との連結も考慮していない。

 

【運用】 

2000年3月の京都市営地下鉄烏丸線~近鉄京都線の急行運転開始に合わせて登場、3200系と共に地下鉄直通列車を中心に京都線、橿原線、奈良線でも使用される。

 

KL21(3721)

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最終更新:2022/6/10

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