5820系は、2000年に登場した「シリーズ21」のクロス・ロング可変座席を備えた一般型車両である。電算記号(編成番号)は奈良線用がDH2*、大阪線用がDF5*。
車体や機器類は3220系と同様の21メートル級4扉、IGBT-VVVFに電気指令ブレーキ、台車はボルスタレス式であるが、本形式は他形式との併結を考慮し前面は貫通扉を中央に設け、幌も設置したためその印象は大きく異なる。前述の通り扉間にクロス・ロング可変座席を備えていることが大きな特徴である。座席はクロスシート時は扉間3列、ロングシート時は6人掛けとなる。可変機構の関係などでクロスシート時のシートピッチは転換座席の5200系などに比べ広く、特急車に肉薄する数値である。
奈良線用は主に奈良線で使用されるが、阪神直通に対応しているため阪神なんば線開通後は直通運用に充当されることが多い。大阪線用は主に大阪から伊勢方面への列車で使用されている。
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電算記号 |
奈良線 |
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DH21 |
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DH22 |
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DH23 |
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DH24 |
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DH25 |
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大阪線 |
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DF51 |
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DF52 |