近鉄1010系|編成別写真集

1010系

1010系は、1972年に登場した旧性能車920系を改造した名古屋線用の一般車である。電算記号(編成番号)はT1*

車体は21メートル級4扉の拡幅車体で、当時製造されていた奈良線通勤車8400系と同じである。主要機器は600系の流用品で吊り掛け駆動、電制は無いため京都・奈良線で運用された。電動車には新造した空気バネ台車を使用したが、制御車には発生品のコイルバネ台車を使用している。

1982年から駆動方式をカルダン式に、制御方式は界磁位相制御に変更する改造を行った。主電動機はビスタII世のものを流用、同時に冷房を搭載した。ところが京都線で3連の運用が減少した為、1987年には全車が方向転換・連結器高さ変更の上名古屋線に転属、車番は1010系に改められた。1992年からは車体の更新を行い、ク1110の台車は台車を交換した。2006年からは一部編成に延命工事(B更新)とワンマン化を行っている。延命工事では転落防止幌の設置のほか、車内化粧板や床材、座席モケットの交換などが行われており、またクハ1110は空気バネ台車に交換されている。T12(1012F)、T13(1013F)、T15(1015F)に施工された。同時に湯の山線・鈴鹿線用のワンマン化改造も施工している(施工編成は緑地)。

長らく3連5本の陣容だったが、2013年の秋になってT12(1012F)とT14(1014F)で組み換えを実施、1012Fの先頭と1014Fの中間を組み合わせてT16(1016F)を名乗る新編成が登場した。これは1012Fの中間電動車(モ1062)が鈴鹿線で2度発煙を起こし休車同然になっていたことが理由であると思われ、同車は電装を解除し8600系サ8177として奈良線系に復帰、モ1014・ク1114は廃車となった。これにより現在は3連4編成が明星検車区に所属し名古屋線を中心に準急や普通で運用されている。

T11(1011)

T11

写真: T12(1012)
2013年に編成としては消滅
モ1012→モ1016、ク1112→ク1116、モ1062→サ8177

 T12 

写真: T13(1013)

T13

T14(1014)
モ1064→モ1066 モ1014・ク1114は廃車

 T14 

T15(1015)

T15

T16(1016)

T16

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