万葉線6000形除雪車|編成別写真集

6000形

6000形は、2012年に登場した万葉線の除雪車である。

 同線では従来、加越能鉄道時代の1967年に定期運用から退いたデ5010形5022号を除雪車に改造、スノープラウ設置と一部座席撤去を行い使用されていた(1990年代に車籍抹消)。しかし製造から60年が経過し老朽化が著しく、保守部品の手配にも苦慮するようになったため代替を決定した。ところが既存車の除雪車化は無理があり、条件の合う中古車も無かったため内燃式の除雪車を新造することとなった。

 

 車両は新潟トランシス製、モーターカー然とした外観ではあるが除雪作業専用であり、越ノ潟方にディーゼル機関を搭載、高岡方に凍結防止剤を散布する装置を設けている。運転台上には下枠交差式パンタグラフを設置しているが、これは霜取りと信号装置作動のためであり通電はしない。駆動装置や制動装置については新潟トランシスの持つ道路除雪車のノウハウを生かし、鉄道保守用車の技術と組み合わせたものとなっている。なお同線初の内燃車となるため、導入に際し一部乗務員が乙種内燃車の免許を取得している。

 

現在は冬場に除雪作業にあたっているが、2016年には作業中に脱線、2018年には故障により除雪作業が行えない事態も発生している。特に後者は大雪の時期と重なり数日間の運休を強いられている。

 

MLRV6000

6000

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