3050形は1993年に登場した鶴舞線用の車両である。鶴舞線の全線開通と名鉄犬山線直通、また全列車6連化による輸送力増強に備えて製造された。
基本的には桜通線6000形2次車をベースにしており、車体は20メートル級・4扉で3000形とは異なりオールステンレス車体である。腰部には青の帯を巻いているが、扉にも帯を入れた点が3000形や6000形とは異なる。車内も6000形2次車をベースとした構成で、3000形とは異なる白の化粧板を基調とした明るい車内とした。一方で本形式からは妻面の構成が変更され妻窓を設けており、これに伴い6000形では妻壁に設置していたLED式情報案内装置を貫通路上に位置を変更、以後の標準となっている。座席はバケットシートで3000形に続きラインカラーである青のモケットを用いている。なお車内の詳細はこちらも参照されたい。
主要機器も6000形と同等で、制御装置はGTO素子のVVVFインバータ制御を採用。ブレーキは電気指令式、名鉄線への直通が増えるためか新たに耐雪ブレーキを付加した。台車はボルスタレス式で、3000形や6000形2次車までとは異なり軸箱支持に円錐積層ゴムを用いている。パンタグラフはもともと1両当たり2基搭載としていたが、2004年から2008年にかけて赤池方1基を撤去する工事を行っている。
1993年に9編成、翌年に1編成の計10編成が製造された。但し1編成(3159H)は中間に鶴舞線6連化の際組替で余剰となった3000形を2両組み込んでいるため、3050形の総数は58両である。
2020年からは機器更新を実施、制御装置や補助電源装置などが更新されている。またこれとは別に車内情報案内装置の更新(更新途上でLED式→液晶式に変更)、前照灯のLED灯化も進んでいる。一方で中間に3000形を組み込んでいた1編成は、中間車老朽化のためか2019年に廃車されている。このため現在は6連9編成が在籍している。
現在は他形式と区別なく鶴舞線のほか名鉄豊田線や犬山線への直通運用に使用されている。
各編成の写真 |
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3151H |
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中間2両は3000形(3706-3806) 2019年に廃車 |
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3160H |
最終更新:2021/5/15