大阪モノレール1000系|編成別写真集 -FUKUJU TRAIN NET-

1000系

1000系は、1989年に登場した大阪モノレールの車両である。

【共通の基本仕様】
車体は長さが1両15m、幅3m弱でアルミ製、扉は片側2か所である。塗装は上半分が無塗装、足回り部は灰色で塗装されている。全駅が島式ホームでワンマン運転を行うため運転台が進行方向右側に配置されている点が特徴である。車内設備はグループによって異なるため後述するが、1両目と2両目、3両目と4両目の貫通路は幅が広く貫通扉の無いものとしている。
主要機器は制御装置が界磁チョッパ式で、制動方式は回生制動を併用した電気指令式である。なお制御装置に界磁チョッパを用いたモノレール車両は国内では本形式が唯一である。

【各グループ詳説】
 1000形は大きく3グループに分類され、車番もそれに合わせて下2桁が分かれている。
 最初のグループは1990年の千里中央~南茨木間開業に備えて製造された0番台(01編成~06編成)である。車体の特徴としては、腰板の帯が青色のみであること、ヘッドライトが片側2つずつあることなどがある。車内は乗務員室直後も含めオールロングシートで、モケットは緑色であった。
 続いて登場したのは31編成と32編成で、1994年の千里中央~柴原間の延伸準備とその翌年の増発のために製造された。車体で前面形状が変更されたほか、腰板の帯にピンク帯が加わった一方で足回りの帯は省略された。車内は連結面寄りの車端部を除いてクロスシートとされ、扉間には転換クロスシートを配している。なお32編成には青とピンクの帯の間に白色を配したほか、LED式の情報案内装置が設置された。
 1997年の柴原~大阪空港間と南茨木~門真市間の延伸に際しては、再度仕様変更がなされ20番台(21編成~24編成)が製造された。車体は30番台32編成と同一だが、車内は先頭車の扉間がロングシートに変更された。翌1998年には彩都線万博記念公園~阪大病院前間の開業に備えて25編成が製造された。なお21編成~24編成と25編成ではクロスシートのモケットが異なっていた。

【改造】
 クロスシート車については混雑が目立つようになったこと、また0番台は以後のグループに比べ不足する設備があったことから、2007年からは車内の仕様を2000系並みとする改造が実施された。内容は床敷物の張り替え(全車)、ロングシート部袖仕切の取替え(ロングシート車)、クロスシート部のロングシート化(30番台と20番台の中間車)、行先表示機・液晶式情報案内装置の設置(0番台・31編成)、モケットの張り替え・車椅子スペースと展望席の設置(0番台)などである。なおロングシート部袖仕切は0番台と20・30番台で形状が異なるほか、扉間のロングシートは10人掛けの車両と12人掛けの車両があるる。一部編成では照明のカバーが外されているが、全車には波及していない模様である。改造はまず31編成に施工され、その後0番台、32編成、20番台の順で施工され、2009年度中に全車のロングシート化が完了した。

 2017年からは20番台に対し非常用脱出シューターの設置、行先表示機のフルカラーLED化、情報案内装置の液晶化、ATC装置の更新を実施している。非常用脱出シューターは先頭車の一部座席を潰しての設置で、側窓の形状を変更したため外観にも変化が生じている。

【ラッピング】
大阪モノレールは高所を走るためラッピングによる広告が効果的で、積極的にラッピング車を運転している。ラッピングは車体全面と前頭部を除く側面全体に行う2種類が存在するが、過去には腰板部のみラッピングした例もある。契約は基本的に1年であるが、複数年に跨るものも珍しくない。現在までに20種類弱が存在し、運転中のラッピング車に関しては公式サイトでも紹介されている。
※当サイトではラッピング車についても極力掲載するよう努めているが、数が多く掲載していないものも少なくない上に、運転終了したラッピング車の情報が少ないため、以下の情報に誤りがある可能性があることをご承知いただきたい。

【運用】

4連13編成が製造され、2000形と共通運用されていた。初期車の登場から30年以上が経過していることから、2018年登場の3000系によって順次置き換えられる予定である。なお2018年の大阪府北部地震では32編成が被災したようで長期休車となり、元々前述の置き換え対象に含まれていたこともあるのか復旧せず2020年に廃車された。

 

0番台(01~06編成)

1101

1101_saito
[下]2003年~2008年「彩都」ラッピング

1101F

1102

1102F

1103
1103_hitachi
[下]1998年~2010年「日立ビルケア号」

1103F

11041104_Chicken
1104_aeon[上]2011年~「チキンラーメン号」(2代目)
[下]時期不明 「イオン号」 (初代)

1104F

1105
2000年~不明 「梅丹号」

1105F

1106
1106_新潟米
1106_全農
2002年~不明 「全農号」

1106F

20番台(21~25編成)

1121_京急
1121_ohsho

1121_resona
[上]2017年~ 「KEIKYU for YOU号」
[中]2011年~不明 「大阪王将号」
[下]2007年~2009年 「りそな号」

1121F

1122

1122F

1123
1123_chicken
1123_阪急
[中]2007年~2010年 「チキンラーメン号」(初代)
[下]2010年~ 「阪急電鉄号」

1123F

1124

1124F

1125

1125F

30番台(31・32編成)

1131 1131_house
[下]2007年~2009年 「大阪住宅センター号」

1131F

1132orochi1132_eco11132_eco2
[上]2002年~2007年 「おろちくんのモノレール」
[中]2007年~? 「オール電化号」
[下]?~2010年? 「オール電化号」(デザイン変更)
2020年廃車

1132F

編成別写真集>大阪モノレールに戻る

inserted by FC2 system