30000系(御堂筋線用・31系)

30000系は2008年に登場した大阪市営地下鉄の第三軌条線向け車両である。最初に登場したのは32000番台を名乗る谷町線向けで、2011年に本ページで紹介する31000番台の御堂筋線向けが登場した。公式には「30000系」としているが、付番規則は新20系と同様であるため御堂筋線用は「31系」、谷町線用は「32系」と呼ぶ場合もある。

【車体・車内】
車体は従来車に引き続き18m級4扉、新20系に続いて軽量ステンレスを採用しており、側面のビードを廃し張り上げ屋根とすることで平滑な車体としている。前面形状は直線基調を用いることが多い同局の車両にあって、ステンレス叩き出しによる曲面構成とした点が特徴である。なお谷町線用と御堂筋線用では前面の形状と帯の入り方が異なっている。ラインカラーは今後のホームドア設置を睨んでか腰板部の他に幕板部と車端の戸袋にも入るようになり、車端の戸袋部には号車表示もなされている。
車内は片持ち式の座席やLCD式の情報案内装置が新たに採用されているが、前者については座席幅を拡大した煽りで扉間の座席が従来の6人掛けから5人掛けに減少している。なお御堂筋線用では扉間の座席位置を微妙にずらすことで一部扉の周辺を通常より広く取っているほか、谷町線用では準備工事としているカーテンを設置している。また2016年製造車からは座席の改良や情報案内装置の大型化などを実施している。

【機器類】
制御装置は1C4MのIGBT-VVVF、主電動機は出力140kWのかご形誘導電動機で、MT比が1:1になるような編成を組んでいる。制動装置は回生ブレーキ併用の電気指令式。補助電源装置は従来MGを使用し続けてきたが、初めてSIVを採用した。台車は軸箱支持をモノリンク式とした新設計のものである。冷房装置は同局に限らず多くの第三軌条の地下鉄車両で車端部に搭載していたが、本形式では扉間に設置している。

【増備】
谷町線用は2008年に第1編成が登場した後、2010年から量産が開始され2013年までに6連13編成が製造され30系を置き換えた。
御堂筋線用は2011年に第1編成が登場したが、その後は2013年度に2編成が投入されただけであった。本格的な増備は2016年からで、2017年度には5編成が投入されており10系を置き換えている。

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