0系は、1964年に登場した初の新幹線用車両である。国鉄の財務状況の悪化などに伴う新形式の開発停滞や、組替時の互換性の確保などが問題となり、1986年までの22年間に亘り3216両が製造された。
最後まで残存したR編成は、2000年まで「ウエストひかり」として使用されていたグループである。延命工事を実施しており状態が比較的良かったこと、また接客設備も良好であるなどの理由から「こだま」用として6連6編成を組成した。2002年には追加で2本が改造され、併せてウエストひかり色から濃淡グレーに黄緑帯の新塗装に変更された。なお先頭車が不足するため、一部「ウエストひかり」用ではなかった車両も転用されている。
しばらく6連8編成で活躍したが、2006年に2編成が廃車。2008年春改正の前に1本が廃車となり、同時期に3編成を原色に戻すとの発表があった。運用は3編成あれば成立するものになっていたが、塗り替え作業などで車両が不足するため夏ごろまで5編成が在籍。原色編成は夏ごろに出揃い、対象から漏れた編成は廃車となった。最後まで残存したのはR61・R67・R68の3編成で、11月30日を以て定期運用から離脱、12月にさよなら運転を実施し翌2009年1月に全車が廃車された。