愛知高速交通(リニモ)100形|編成別写真集

愛知高速交通(リニモ) 100形

愛知高速交通は、名古屋市の藤が丘と長久手市の八草を結ぶ東部丘陵線を運営する事業者である(愛称:リニモ)。路線全体に急勾配が控えるほか、2005年の愛知万博で観客輸送に供されることもあって、先進的なシステムである磁気浮上式鉄道の一種であるHSST方式を日本で初めて営業運転用に導入した。同線の全列車で使用されるのが100形で、同線開業に先立つ2002年に登場した。

 

 車体は15メートル級・2扉のアルミ製、白く塗装しているが前面は全面ガラス張りとしている。車内はセミクロスシートで座席は簡素な造り、照明は天井では無く側面の高い位置に設置している点が特徴である(詳細はこちらもご覧ください)。藤が丘方から101[Mc1]-102[M]-103[Mc2]と全電動車の3両編成で、十の位が編成を示す。制御装置はVVVFインバーターで、浮上用電磁石やLIMコイルなどが取り付けられた台車部(モジュール)が1両に5組装着されている。磁気浮上式であるので急勾配や急曲線に強く、最高速度も100km/hとモノレールや新交通システムに比べ高速である。保安装置としてATCやATOなどを搭載しており、原則として無人運転を行っている。

 最初の1編成は2002年秋に登場、名鉄築港線に並行して建設されていたHSST試験線に投入され試験運転を行った。2005年3月の開業までに第1編成を含めた8編成が製造されたほか、万博協会所有の1編成を加えた9編成が同年9月までの万博輸送に充当された。万博協会所有の編成は特別塗装が施されていたが、同編成はその後伊藤忠商事を経由し三菱重工業の手に渡っており、同社の三原製作所が保有している。

現在は8編成が在籍、万博閉幕後は当初見込みを大幅に下回る乗客数が続いたものの、その後の沿線開発などによる乗客増で現在は日中1時間に片道8本が運転されている。

 

 

編成番号

li101

01

li102_2015

02

li103

03

li104

04

li105

05

li106

06

li107

07

li108

08

2007年1月 他者に譲渡

 09 

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