デ8000形

デ8000形は、1993年に登場した富山市内線用の車両である。冷房化が出来なかったデ7000形初期車の置き換え用として登場した。

 

 同線の新車はデ7000形最終増備車以来28年ぶりで、時代の変遷もあり各部の設計が刷新された。車体は前面に大きな一枚窓を採用、側窓も一部を固定し従来より大型化している。側扉は乗降ともに折戸で、特に乗車用扉は1350mmの両開きとして複数人の同時乗車に対応している。車椅子の乗車も念頭に置いており、広幅の両開き扉もこれを考慮したものであるほか車内にも車椅子スペースを設置している。塗装はクリーム地に窓下赤帯、裾部緑の新たなもので、後にデ7000形も同様に変更されている。
 主要機器は制御装置にGTO素子のVVVFインバーターを、主電動機には誘導電動機を、パンタグラフはシングルアーム式を、何れも同社では初めて採用している。

 

5両が製造され、残存していた同数の7000形初期車を廃車としたことで市内線は冷房化率が100%となった。7000形と共通運用され、2009年に開通した富山都心線や2020年に線路が繋がった富山港線には入らない。2020年頃からは従来本形式には実施されてこなかった企業広告の全面ラッピングが行われるようになっている。

 

TRRT8001
↑通常の姿 ↓2020年~「スギ薬局」ラッピング
TRRT8001_2006

デ8001

TRRT8002↑通常の姿
↓2021年~ 「転生したらスライムだった件」ラッピング
TRRT8002_2108

デ8002

TRRT8003↑通常の姿 ↓2021年~「日野自動車」ラッピング
TRRT8003_2202

デ8003

TRRT8004
↑通常の姿 ↓2013年 軌道線100周年記念装飾
TRRT8004_100th

デ8004

TRRT8005↑通常の姿 ↓2021年~「あんしん財団」ラッピング
TRRT8005_2108

デ8005

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最終更新:2022/4/10

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