長良川鉄道 ナガラ300形
1998年、第3セクターの長良川鉄道に新たな顔が加わりました。開業時から車両は富士重工製「LE-Car」(富士重工製の軽快気動車の総称)を採用していましたが、これまでとは車体が一変、パノラミックウインドウを採用した近代的な車体になりました。他の会社にも同じ形の車両が納入されているので、比較的よく目にする軽快気動車の形かと思います。一方長良川鉄道のイメージを大きく覆す塗色で登場しており、これにびっくりした方も少なくないんじゃないかと思 います。
長良川鉄道最多数勢力の車両の車内はどのようなものでしょうか。なおナガラ300形には1両だけイベント対応のロングシート車も存在しますが、ここでは一般的なクロスシート車を紹介します。
車内全景です。中央にボックスシートの並んだ、レールバスの典型的なスタイルです。
先頭部分です。運転台は半室のものです。一方右側に立つと前面展望が思う存分味わえます。パノラミックウインドウなので眺めは良いかと思います。
運賃表示機ですが、製造期間の差で2種類存在します。右の方が新しいタイプで、表示も大きく見やすいです。
天井です。中央にカバー付きの照明があり、両脇ところどころに空調吹き出し口があります。照明が少ないのでトンネル内や夜は暗いです…
ドアです。ステップ付なのは当たり前。ドアそのものは銀色無塗装です。
座席の前に窓をちょっと見てみます。カーテンは200形の横引きカーテンから4段階にストッパーの付く巻き上げ式となっています。
窓は開けられます。暖かい日は窓を開けて走行風を楽しむのも一興かと。
ボックスと来たらテーブルが欲しいですが、それはありません。ただ、窓内側が微妙に張り出していて、物を置くことも出来なくはありません。美濃太田の釜めしなんかは置けませんが、ペットボトル程度なら大丈夫だと思います。
さてここからは座席を見ていきましょう。まずはボックスシートから。ボックスピッチは1540mmで、緑色のモケットに若干バケットを意識した座席となっています。
ボックス席では頭の部分にカバーをしていますが、どうやらこのカバーは2種類あるようです。上のボックス席の画像と比べると、光沢などが異なるように見えませんか…?
ロングシートもあります。バケットを意識した形で、ボックス席と同じく緑のモケットを使っていますが、定員着席を目的としたのか背ずりの色を変えてあります。しかしまあこれ、愛知万博のキャラクターのモリゾーとキッコロみたいですね…
こちらは6人掛け。袖仕切りはパイプですが、肘掛のことも考えてあります。
優先席があるのは8人掛けの4席分。優先席は銀色っぽいモケットです。
こちらは2人掛け。座席幅はロングシートのどの座席も1人当たり430mmですが、この2人掛けは少し窮屈そうです。
車いすスペースもあります。この形式ではベルトも設置されました。
最後に運転台です。ナガラ200形そっくりですが、計器の配置が微妙に異なります。