阪急7000系(アルミ車体)|FTN trainseat.net

阪急7000系(アルミ車体)

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1979年に登場した7000系は、約10年に亘り阪急最多の210両が製造されました。長く続けて製造されれば途中で設計変更が行われるのは良くある話ですが、7000系では1984年製造車でマイナーチェンジがなされました。最大の変化は車体がアルミ製になり、幅が微妙に広くなった点ですが、見た目がほとんど変わっていないため恐らく気づくことは無いでしょう。車内もいくつか変化があるのですが、車体の変化に比べると気付きやすい部分かなあ、と思います。
同じころに製造された京都線7300系がかなり速いペースでリニューアルされたので、こちらもそろそろ動きがあるかもしれません。


70-車内全景

まずは車内全景。木目調の化粧板にゴールデンオリーブのモケットは今まで通りですが、袖仕切りのあたりが何だか落ち着きません。そして濃いめの化粧板も珍しくなくなっているせいか、化粧板の色が随分薄いなあ、と思ってしまいます。

70-車端部

車端部です。貫通扉の窓が上下に大きくなっているのが目立ちます。そして前述した化粧板ですが、所々白くなってしまっています。新車やリニューアル車など、化粧板を濃い色にする方向なのも頷けます。

70-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。こちらは従来車と特段変わっておらず、貫通扉の窓も他と同じ天地寸法です。なお写真は神宝方の車端ですので、扉と窓の間に優先座席を示すステッカーが貼られています。

70-床70-床2

床は本来左の写真のように赤茶系単色ですが、一部はフットラインを意識したブロック調の柄のものに取り替えられています。取り替えは編成単位ではなく車両単位で、特に規則性があるものでもないようです。この2枚の写真も同じ編成で撮影したものです。

70-天井

天井です。空調吹き出し口の形状が変更され、天井を貫くようになりました。

70-扉

扉です。付近の天井には吊革を設けていないほか、10連運用があるためか宝塚線6000系の項で紹介した現在位置を点字で示すステッカーはありません。

70-窓

窓と日除けです。窓はフリーストップ式の1段下降窓、日除けは伝統の鎧戸です。

70-9人掛け

座席に入ります。扉間は9人掛けです。座席は背摺りの形状が少し変わっているような気がしますが、それよりも1960年登場の2000・2300系から長らく続いてきたパイプ1本の袖仕切りが変更された点がポイントです。1978年ごろから登場し、翌年の国鉄201系で確立されたパイプ+袖板という組み合わせを阪急流にアレンジしたものと解釈できそうです。ただ特徴的なのはパイプを荷棚などの方向に延ばさず、今まで通り背摺りの上端に持ってきていることです。この袖仕切りは2013年に増備が終了した9000系まで、多少形状の変化はあったものの30年引き継がれることとなります。

70-5人掛け

車端部は5人掛けです。そういえば今回の写真は末期に製造された7019Fですので座席脚台には黒いものを使用、従来の銀色に比べて目立たないようにしています。

70-2人掛け

乗務員室直後は2人掛け。後ろの小窓は編成にもよりますが改造で設置された車両も少なくありません。

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