阪急7300系
1982年に登場した7300系は、神宝線7000系の京都線バージョンということで製造されました。そのため京都線で初めて界磁チョッパ制御を使用しているなど新たに採用された部分もあります。神宝線の車両と寸法や機器類が違うのは阪急のお約束ですが、この形式は堺筋線乗り入れに対応し、尚且つ将来神宝線と京都線の車両の寸法を共通にすることも考慮されたものになっています。115km/hに対応しているので特急から普通まで幅広く活躍しています。一部編成は8300系の2連と繋げて8連として運用されています。
なお、1985年以降に製造された車両は各部が変更されていますが、このページでは両者をごちゃ混ぜにして紹介します。基本的に左側が1985年より前に製造された車両、右側がその後に製造された車両とします。
車内全景です。まるで間違い探しですが(汗 左側の1985年までに製造された車両は今までの車両と何ら変わりないように見えます。一方右側はこれまでの印象はそのままに、随所に設計変更を行っています。
車端部です。3300系など古い車両とほとんど変わっていないだけありコメントしがたい部分であります…
乗務員室の仕切りです。窓はそれなりの大きさですので、前面展望が楽しめます。
ドアです。従来と同じですが、吊革や手摺りの類が少ないように思います。
天井です。早期に製造された車両は、蛍光灯を両側に配置しラインデリアを設けたスタイル。ただ途切れた部分が数か所。蛍光灯はカバー付きです。一方1985年以降に製造された車両は、吹き出し口を一直線にずっと設けたスタイルになりました。
床は柄なしの、赤茶色っぽい色です。これもずっと引き継がれています。
さて、座席に入りましょう。メインは9人がけです。3300系や5300系などはラッシュ対策で扉間7人掛けになっていましたが、1975年製造の神戸線2200系から9人掛けに戻されました。早期に製造された車両の仕切りはパイプのみと割り切ってあります。一方1985年以降に製造の車両は、前年登場の神宝線7000系アルミ車に準じてパイプの形状は残しつつ仕切り板を設置しています。
車端部は5人掛け。
乗務員室直後は2人掛けです。5300系までの以前の車両は3人掛けでしたが、車体設計の変更でここが2人掛けに変更されたというわけです。
運転台は関西私鉄では珍しく両手ワンハンドルを採用。2200系・6300系から採用され、現在まで引き継がれています。
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