阪神7861・7961形|FTN trainseat.net

阪神7861・7961形

写真: 7868

伝統の「赤胴車」塗装は本線からすべて消えてしまいましたが、武庫川線にはまだたくさん…いや全部この色で残っています。今回紹介する7861・7961形は1966年に登場、7801・7901形の2両編成バージョンです。コストを抑えるため車体裾部の丸め加工や先頭部の折妻は止め、貫通幌も外側に露出しており従来の急行車に比べると見劣りする感は否めませんでした。初期登場車は車内もかなりのコストダウン仕様で、蛍光灯カバーを省略するだけなら分かるのですが1両当たり12灯と極端に削減、乗務員室直後には座席を設置しませんでした。
これらの車両は神戸高速鉄道開業後に手を加えられ、1970年代中盤には冷房改造も実施しました。7801形は1983年から界磁チョッパ制御の3000系への改造が行われた他、1989年からは廃車も開始されましたが相変わらず西大阪線や武庫川線で活躍。西大阪線からは1000系に置き換えられる形で2008年を以て撤退しましたが、ワンマン化された武庫川線の専属車両として未だに2連3編成が活躍しています。


786-車内全景

まずは車内全景です。本線の一番古い車両より10年近く古い車両ですが、モケットは近年取り替えられたほか化粧板も変更されるなど適宜手を加えているようです。モケットと化粧板の交換で何だか物足りなくなった感はありますが、基本的には冷房改造後の構成を保っています。

786-車端部

車端部をご覧いただきます。扉は片開き、妻窓は側窓と同じ天地寸法です。貫通扉の両脇には握り棒を用意しています。

786-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。車端部よりも窓が大きいような気がします。乗務員室への扉は横にパイプが2本設けられているほか、周りと色が違うようで目立っています。

786-床

西日が射し込む床は灰色系の単色です。

786-天井

天井です。蛍光灯はカバー付き、分散冷房を搭載していますので吹き出し口が点在しており間にはラインデリアを設けています。

786-扉

この車両の最大の特徴である片開き式の扉。阪神ではこの形式にしか残っていませんが、武庫川線では多数派です。窓は正方形に近く、化粧板は周囲より少し濃い色になっています。

786-窓

窓とカーテンです。窓は2段窓、扉間4枚、車端は2枚で写真は一番奥が戸袋窓です。カーテンは巻き上げ式ですが開けるか閉めるかしか出来ません。

786-8人掛け

座席に入ります。扉間は8人掛けです。袖仕切りはシンプルなパイプによるものです。モケットは元々蘇芳色でしたが、本線のジェットカーなども含めて1000系と同じものに変更されています。

786-4人掛け786-4人掛け優先

車端部は4人掛けです。武庫川団地前寄りの車端部は優先席、灰色のモケットです。

786-2人掛け786-2人掛け優先

乗務員室直後は2人がけ。少し窮屈そうです。

786-車いすスペース

武庫川寄り先頭車の車掌台側には車いすスペースが設置されています。

786-運転台

最後に運転台の様子です。

座席系

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