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JR西日本 227系0番台

写真: A27

JR化後どころか21世紀に入っても中々新車が入らなかった山陽線エリア。体質改善工事により「新車並み」の車内を持つ車両は一定数ありましたが、それでも2010年代に入ると製造から30年が当たり前と言う状況になり新車が望まれていました。
そこに登場したのが今回ご紹介する227系、広島地区で活躍する国鉄形電車を一掃すべく2連と3連が製造されています。225系の全電動車システムを短編成にも適用、2連や3連を適宜組み合わせて柔軟な編成を組む従来の広島地区には無かった運用を行います。国鉄形車両に塗った黄色では無く赤帯を横に配し、近年標準化した先頭部の転落防止幌も赤く塗って「Red Wing」の愛称が付けられています。

現在は山陽線広島地区(特に三原~岩国間)を中心に呉線や可部線でも活躍しています。323系投入の影響もあってか115系と並存する時期が数年続きましたが、追加の増備で運用範囲が更に広がることもあるでしょうか。


227-車内全景

車内全景です。関西圏で活躍する225系のイメージをそのまま持ってきたような格好ですが、座席モケットには新色となる赤系を採用。車内外ともに赤を前面に押し出しています。

227-車端部227-車端部2

車端部、左は中間車・右は岡山方先頭車の様子です。広島都市圏での混雑に対応すること、また105系を置き換える車両という背景からかロングシートを配しています。521系同様海側に妻窓を設けていますが、どうにも設置意図が分かりません。

227-車端部2227-トイレ

トイレは下関方先頭車に設置。トイレ自体は225系や521系と変わらない配置のようですが、何でも便器が2種類あるとかそうでないとか…

227-車いすスペース

先頭車の連結面寄りには車椅子スペースを設置、短編成ではありますが1編成に2か所設けられている格好です。設備としては非常通報装置、握り棒、そして壁のヒーターでしょうか。

227-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。短編成を適宜組み合わせる本形式、115系では装備していなかった貫通幌も装備して編成間の通り抜けが可能です。521系3次車同様左右の窓が下方に拡大されています。

227-天井

天井です。基本的な構造は既存形式を引き継いでいますが、照明はLED式でカバーを廃止。本形式に限らずこの時期の車両は直接照明になっています。

227-扉

扉です。写真は中扉ですが、当地で活躍してきた115系体質改善車に比べ扉周りのスペースが広めに取られています。

227-LED

広島地区の従来車には無かった情報案内装置は扉上に千鳥配置されています。521系並みのLED式で、表示はそこまで大きくありません。そういえば227系の種別表示に何故か(?)設定されていたカープ坊やイラストを用いると、車内の種別表示には「カープ坊や」と表示されるそうで…

227-床

床敷物は全体が灰色系の砂地柄、ここは関西地区の新車と同様です。

227-窓

窓は225系と同様1-3-1の構成、中央は1枚窓ですがカーテンは個別に設けているので桟があります。扉脇の窓は一段下降式ですがあくまで非常用の位置づけ、その旨の注意書きもあります。カーテンは巻き上げ式で3段階に調整可能。

227-転換227-転換優先

座席を見ていきましょう。まずは扉間の転換座席から、彩度抑えめの赤いモケットが特徴ですがそれ以外は225系並み。225系に比べると脚の形状が若干異なるようですが、基本的には225系と同等の印象です。

227-固定座席227-固定優先

扉横は固定座席。優先席は各車上り方に設置されており、クロスシートでは枕カバーを変えることで対応しています。

227-4人掛け227-4人掛け優先

車端部は4人掛けロングシート。優先席は緑地のモケットを用いています。

227-袖仕切

大きな袖仕切の内側ですが、521系同様モケットこそ貼ってあるものの窪みも何も無いただの平板です。227-固定座席背面

座席背面には補助座席を設置、広島地区では初お目見えでしょうか。

227-固定座席背面2

ただ固定座席の背面に全て補助座席があるかと言うとそういう訳でも無く、ご覧の通りただ腰当があるだけの箇所もあります。


227-運転台

運転台はJR西日本初のグラスコックピット、速度計なども含め全てモニタに表示します。


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