京阪7000系|FTN trainseat.net

京阪7000系

写真: 7001写真: 7002_n

鴨東線が開業した1989年、特急車8000系と共に登場したのが7000系です。車体は前作6000系によく似ていますが、前面窓の傾斜は止めて垂直にしたほか、側面窓枠も変更しています。同じころ6000系は8連化のために中間車の製造が続いており、その車体設計は7000系と同じにしています。一方大きく変更されたのが機器類で、6014Fの京都方3両で試験していたVVVFインバーター制御を京阪で初めて採用しました。6連2編成・4連1編成で登場しましたが、1992年には7連化。大出力電動機の採用もあって、3M4Tの編成としています。
1993年、前述の6000系VVVFインバーター制御試験車を7000系に編入、4両を新造して7004Fとしました。一方6014Fには界磁位相制御の新車3両を製造、これにより6000系顔の7000系や7000系の6000系が登場しています。7000系の増備はこれにて終了、4編成の小所帯しかも7連ですから急行以下の各種別で運用されています。地味ながら最近はラッピング車に抜擢されるなど存在感を放っています。

「7000系が来た、車内を撮ろう」と思ったら前述の7004Fが来ましたので、両形式の比較をしつつ見ていこうと思います。京都方3両は元6000系・大阪方4両は7000系で、両者を並べて掲載するときは左を京都方3両・右を大阪方4両とします。


70-車内全景(7004)70-車内全景

車内全景です。左が元6000系の京都方3両、右が7000系の大阪方4両ですが、ここで見た限り大きな違いは見当たりません。

70-車端部(7004)70-車端部

車端部です。両者とも妻窓は設けていませんが、元6000系の京都方3両には扉上に出っ張りがあるのに対し、7000系ではそれが配されています。また小さくて見づらいですが、貫通扉の取っ手も両者で異なっています。

70-乗務員室仕切(7004)70-乗務員室仕切

乗務員室との仕切りです。座席に関することは後述するとして、それを除くと大きな違いは見当たりません。

70-扉

扉です。幅は1300mm、両側とも座席が迫っていて立席スペースは少なめです。

70-LED

扉上にはLED式の情報案内装置が設置されています。写真では分かり辛いですが左右で分割されており、左側では種別と行先が、右側ではそれ以外の様々な内容が表示されます。驚くべきはその上、天井に広告が張り付いています。ちょっとキツくないかそれは…

70-天井(7004)70-天井

天井はいずれもカバー付き蛍光灯を両側に配置し、中央に吹き出し口を設けた標準的なスタイル。どうして2枚載せたんだろう…

70-床

床は2006年から行われたバリアフリー化工事の際に10000系と同じものに変更されています。柄のあるクリーム系のものです。

70-カーテン

窓は大きな一段下降式、カーテンは京阪独自のワイヤ式フリーストップカーテンです。

70-8人掛け (7004)70-8人掛け

座席に入りましょう、まずは扉間の8人がけです。左が元6000系、右が7000系ですが、7000系では袖仕切りの内側にもモケットを貼っている点が特徴です。冬になると背摺りと座面の隙間から座席下の暖房から温風が吹き出す仕組みは健在です。

モケットは6000系のモケット更新後のものとも異なり背摺りに緑が見当たらず、座面に円弧が描かれています。これは2015年に入ってから13000系と同様のモケットに変更された結果とのことで、今後広まっていくかもしれません。

70-6人掛け70-6人掛け2

車端部は6人掛け。7000系では壁側にもモケットを貼って冷たさを軽減しています。右側の写真は壁側に機器箱のある車端部ですが、モケットは機器箱の蓋にのみ貼り付けています。

70-6人掛け(7004)

こちらは元6000系の京都方3両。壁側のモケットは設置しておらず、両形式の明確な識別点の1つです。

70-4人掛け優先(7004)70-4人掛け優先

車椅子スペース横は4人掛け。6000系で車いすスペースを設けた車両はありませんから、左側写真のような箇所はこの編成にしかありません。

70-車いすスペース(7004)70-車いすスペース

車椅子スペースです。握り棒は1本のみ、固定金具もありません。壁に見える不思議な四角形の物体は、もしかするとパネルヒーターなのかもしれません。左側の元6000系では扉横の握り棒が90度曲がって、そのまま車いすスペースまで到達しています。

K60-3人掛け

乗務員室直後の席は3人掛けです。肘掛は名鉄100系などに始まり201系で確立した袖板+パイプ型のものを京阪流にアレンジしたものですが、袖板が従来この部分にあったパイプと同じように弧を描いています。

70-3人掛け優先

大阪方の乗務員室直後は優先席です。車端部と同様に壁側にもモケットを貼っています。

70-1人掛け優先70-車いすスペース2

大阪方先頭車の運転台直後には京阪名物…?の1人掛け座席が存在します。横は車椅子スペース、大阪方ですから優先席に指定されています。

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