近鉄1430系|FTN trainseat.net

近鉄1430系

写真: VW32(1432)

近鉄であればだいたいの路線で見ることが出来るこの顔ですが、今回は1430系です。1992年に登場した本形式の特徴は「1233系と同設計の車体」「三菱製VVVFインバーター」「従来と同形状の台車」…でしょうか。近鉄の形式は何となく理解できるようになってきた管理人ですが、このページのように「1430系の説明して!」と言われても何ともなりません。2連4編成しか無いのに大阪線と名古屋線に2編成ずつ在籍、大阪の方では「信貴線で走ってるやつ」名古屋の方では「う~まちゃん」と言えばいいでしょうか…


143-車内全景143-車内全景

車内全景です。今回は必要に応じて2010年ごろの1435系(車内は1430系とほとんど同一)と比較しつつご覧いただきます。4扉・ロングシートで従来車との変化は少ないものの、パーツ単位で見ると時代の移り変わりと共に変化が見られます。VVVF車標準の構成元は左写真のように座席より下は赤系、化粧板は白としていましたが、最近は本系列に限らずモケットや床敷物を取り替えたため印象が変化しています。

143-車端部

それでも車端部は大きく変化しています。妻窓付きで片開きの扉は従来と同様ですが、近鉄通勤車ではお馴染み「奥が深い車端部」が廃止され、扉位置が全車共通になったのです。

143-乗務員室仕切143-乗務員室仕切

乗務員室仕切りです。仕切りの構成は従来と変わらないものの、奥行が車端部と同等で座席を設けないスタイルとなっています。左は大阪・名古屋方、右は伊勢方で、前者には車椅子スペースを設けていますが、両者の差はご覧の通り握り棒の有無のみ。

143-車椅子スペース

大阪・伊勢方先頭の車椅子スペースです。前述の通り車椅子スペースとただの立席スペースの差は扉窓下端の位置に設けた握り棒の有無のみ、車椅子スペースとしても、そうでなくてももう少し掴まる何かが欲しいところです。

143-床143-床

床は元々茶系の単色でしたが、現在はシリーズ21同様の灰色系で柄のあるものに変更されています。

143-天井

天井です。カバー付きの照明、空調吹き出し口、ラインデリアが線路方向に貫いています。そういえば荷棚は金網、90年台の新車ではありますが近鉄通勤車では「シリーズ21」まで金網を使い続けています。

143-扉

幅の大きな窓が目立つ扉です。戸袋寄りの黄色いテープは近年貼られたものです。

143-窓

窓とカーテンです。側窓は一段下降式、青いカーテンは引き下ろし式でストッパーは中間と一番下の2か所。

143-7人掛け優先

座席を見ていきましょう、扉間は従来通り7人掛けです(左画像はオンマウスで旧モケットになります)。現在のモケットは柄が入った明るめの赤ですが、以前は柄無しの濃い赤でした。以前のモケットは割と着座跡が残っており、定員通り座ると1人当たり430mmと些か狭めということで、6人で座っていることが多いようです。袖仕切りは1986年の3200系から採用されたタイプで、パイプをベースとしながら枕木方向に肘掛然としたパーツを、また座席を覆うようなパーツを入れて印象を変えています。右写真は伊勢方先頭の扉間に設定されている優先席です。

車端部は4人掛け、こちらは両画像ともオンマウスで旧モケットになります。優先席は青灰系のモケットですが、以前は明るい灰色でした。

143-運転台

運転台です。この世代の車両だと各社とも従来車から配置を変更する例が見受けられますが、本形式は色が変更されたというだけで構成は変更ありません。

座席系

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