名鉄6000系(中期車)
1976年、名鉄初の本格的な通勤車として登場したのが6000系です。車体は、特に初期車は長距離運用も考慮し扉間には固定クロスシートが設けられた、一般的には「通勤車」とも言い切れない仕様でしたが、朝ラッシュ時にはその威力を最大限発揮しました。ところがこのクロスシートは1人あたりの幅が410mm程度、シートピッチは750mmと大変狭く、通路側の肘掛も設けられていませんでした。流石に不評だったようで、1984年以降製造のグループは改良されています。とても狭いクロスシートを備えたグループはその後全車が一般的なロングシートに改造されています。
このページでは1980年から1983年まで製造された中期車の車内をご覧いただきます。
車内全景です。初期車とは違い、「普通の通勤車」という印象、特に更新を受けておらず所々疲れが見えています。
車端部です。扉は片開きになり、初期車に比べると一般的な構成になっています。右側は機器が収められているようで、その分座席が扉側に寄っています。
影が凄いことになっていて申し訳ありませんが、乗務員室の仕切りです。両側の窓は小さめになりました。
扉です。やけに黄色っぽいのは機材の都合です。小窓はよほど不評だったのか、初期車の最終グループである1979年製の4次車から大きな窓に変更されています。
天井です。中期車はダクトの張り出しが小さくなりました。
床は通路部分が赤、両端が灰色となっています。クロスシート時代は灰色一色だったようで、赤色は後になって追加されたようです。
窓は上昇式のものになりました。同じサイズのものが扉間3枚、車端1枚設けられています。カーテンは写っていませんが、引き下ろし式のものです。
座席に入ります。扉間は先頭車が7人掛け、中間車は9人掛けです。これは側面配置の関係で扉間の寸法が異なるためです。座面はバケット形とまではいいませんが背摺り・座面とも横に縫込みが入っています。
と思ったら別編成の座面・背摺りは境界が盛り上がっているものでした。形状としては6500・6800系の最終増備車に近い形です。
一方こちらは中期車の車端部、4人掛け席です。優先席は背摺りのモケットが青系のものとなっています。
乗務員室の直後は3人掛け、画像は優先席のものですが通常の仕様もあります。
運転台は初期車に似ていますが外枠が設けられ、また配置も変更されています。右側は三河ワンマン車の画像で、三河海線で用いる車外確認用のモニタが設置されています。
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