名鉄7000系(7100形)|FTN trainseat.net

 

名鉄7000系(7100形)

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1961年に登場したパノラマカー7000系ですが、1975年に登場した最後の7000系増備車である9次車は、これまでのパノラマカーには無い一風変わった車両でした。基本的には7000系に準じ、2ドア・クロスシートの基本構成はそのままでしたが、ドアが両開き1300mmのものとなりました。また車内はロングシートを増やしたほか、クロスシートのピッチが詰められました。これは当時の過酷なラッシュ対策で行われたもの。12両が登場し、7000系中間車に組み込まれていきました。しかし当時の朝ラッシュはこのような車両で太刀打ちできるはずも無く、同年東急から譲り受けた3扉車3880系に始まり、1977年デビューの6000系など通勤車の増備が行われることとなります。

1984年、2両が先頭車に改造されました。SR車の増結用として5300系・5500系などの2連と使用されていましたが、2001年には7700系と共にワンマン対応改造を受けて主な職場を三河線に移しています。一方中間車として活躍していた他の仲間は2007年から始まった7000系(解結不可編成)の廃車に伴い数を減らし、2008年9月の7007F引退によって廃車となりました。ここでは、最後まで残った7101Fの車内を紹介します。


(10)車内全景s

車内全景です。この写真だけだと他の車両と大して変わらないような印象を受けますが、手前にロングシートが見えるのがポイントです。

(10)車端部1s

中途半端な写真で申し訳ありません、車端部の様子です。妻窓こそ埋められていますが、両開きの貫通扉などを見る限り、この部分もあまり変わっていないように見えます。

(10)運転台仕切りs

乗務員室仕切です。1984年と言うと通勤車では6500系が登場した年ですが、この仕切りに関しては前面形状と同じく6000系中期車と同じような配置です。

71照明2

天井です。この部分は7次車以降共通で、逆台形のダクトが張り出しており、両側にカバー付きの蛍光灯が並びます。名鉄でカバー付き蛍光灯というのは優等車の「証」のような感もありましたが、最近は…

(10)ドアs

7100番台の特徴は何と言ってもこの扉です。従来の片開き式から、1300mmと通勤車と同等の寸法の両開きとなりました。1960年代から70年代中盤にかけ、名鉄で「通勤車」というものは製造されていませんでしたが、HL車の3730系などは両開きで1400mmの扉を設けていました。

(10)カーテンs

窓とカーテンをご覧いただきます。窓は扉位置の関係で配置が変更されましたが、引き続き連続窓になっています。座席番号については、この7101Fでは座席指定運用を行わないことを前提として撤去されています。

(10)カーテン柄s

カーテンです。7700系と同様のものに交換されたようです。

(10)座席2s(10)向かい合わせs

座席に突入します。まずは扉間および車端部にあるクロスシートからですが、他の7000系とは明らかに違います。何ならパノラマカーよりも前に登場した5500系と同じような格好の座席です。どうやらこの座席は、旧性能車の立席スペース拡大に伴い発生した座席を流用したものとのことです。名鉄の転換クロスシート、特に肘掛は他ではあまり見られないような形状のものが多いように思いますが、この形状のものは他にも阪急2800系などで使用されていたように記憶しています。

しかもこのクロスシートを、シートピッチ840mmで設置しているのですから驚くほかありません。京急2100形が進行方向向き限定で850mm、313系も結構狭いそうですが、840mmはそれをも下回る数値で6500・6800系の固定クロスシートと同じ数値です。

(10)2人がけロングs

戸袋部のロングシートは2人掛け。両開きですから戸袋は倍の8か所、ロングシートもその分増えています。

(10)3人掛けs

改造を受けた先頭部分は貫通型の6000系と同様の3人掛け。但し袖仕切り・座席とも他の箇所と形を合わせてあります。

71運転台

運転台は6000系列に随分似ています。運転士が6000系と勘違いしないよう、機器配置は7700系に準じているとのことですが…

座席系

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その他

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