名市交3050形|FTN trainseat.net

名古屋市営地下鉄3050形

写真: 3156

1993年の鶴舞線全線開業と、名鉄犬山線への乗り入れ開始に伴って登場したのが今回紹介する3050形です。「6000形の鶴舞線版」という印象が強く、車体の造りや足回りもほぼ同一。ただ前面形状は運転台位置が異なることもあって似て非なる造りですし、スカートや帯の回り方も3050形独特のものです。そういえば桜通線開業前に6000形が鶴舞線で使用されていたこともありましたね…
10編成が在籍しますが、内1編成は中間に組替で余った3000形が挟まっていますので鶴舞線乗車の際にはぜひ探してみてください。


305-車内全景s

車内全景です。3000形に続いて座席モケットには青を使用していますが、化粧板のせいでしょうか、車内全体が随分明るくなりました。構成は6000形に準じており、4扉・ロングシートです。

305-車端部305-車端部2

車端部です。どういう考えの変化か、3000形や6000形では省略していた妻窓が再登場しました。貫通扉は2両に1か所の割合で設置されていますが、こちらも天地寸法を大きく取っています。この辺りの仕様は以後の各形式に踏襲され、6000形も仕様変更されています。なお貫通路は基本的に開け放たれているため、車内を風が通り抜けます。

305-乗務員室仕切

こちらは乗務員室との仕切り。ここも窓が増えていますが、車掌台側は相次ぐ機器の増設でほとんど塞がってしまいました。地下鉄線内では運転台と仕切扉の遮光幕を閉めてしまうため、前面展望は殆ど望めません。

305-LEDs

LED表示機が設けられた3050系ですが、車端部の貫通扉の上にあります。上段が日本語、下段が英語といった具合に使われています。

305-天井

天井です。照明はカバーなし、ラインデリアが所々に設けられています。吊革は丸型ですが、優先席部分は黄色い三角型に取り替えられています。

305-床

床は中央に青とも緑とも取れぬ柄のあるフットラインがあり、両脇はクリーム色としています。

305-扉

扉には周辺と同じ化粧板を貼っており周囲にマッチしています。

305-車内マップs

一部扉横には避難経路図を貼りつけ。

305-窓

窓とカーテンです。窓は一段下降式、カーテンは巻き上げ式で、ストッパーは中央・最下部の2か所。

305-7人掛け

座席に入ります。扉間は7人掛けです。6000形から続くバケットシートは、色こそ変わりましたが模様もそのまま踏襲。袖仕切も板とパイプを組み合わせたタイプですが、このタイプの袖仕切の元祖と言えるであろう名鉄100系は3000形と同年代(まあ本形式登場年にも増備があったのですが)、15年越しの採用です。

305-3人掛け305-3人掛け優先

車端部は3人掛けです。3000形に続いて機器収納スペース肘掛として使うことも出来そうです。また優先席は色違いの灰色系。

305-5人掛け305-車いすスペース

先頭車には車椅子スペースを設置しているため、イレギュラーな5人掛けがあります。そのまま延ばすと窓を突き抜けてしまうパイプは、途中で曲げて袖板に降ろしています。車椅子スペースの装備はレール方向の手摺り1本のみ、取り敢えず場所を確保しただけと言った趣です。

実は座席は2種類ありまして、大半はバネの効いた柔らかめの座り心地ですが、最後に製造された1編成だけは詰め物を変更したため硬めの座り心地に。しかも一見しただけでは見分けがつかないのが厄介なところ… いずれもモケット、特に座面の経年が目立つ今日この頃です。

305-運転台s

運転台はツーハンドル。暗い色を使っているほか、変わったレバーの形が特徴です。

座席系

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