名古屋市営地下鉄6000形(第1編成)
6000形の中でもトップナンバーの6101Hは桜通線開業の約2年前、1987年に登場します。桜通線を示す赤いラインと右側運転台が特徴、第1編成は 車番の書体が違うことがポイントです。試運転をするにしても期間が長く、何をやっていたんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、開業までの間は 試験の他にちゃっかり鶴舞線で営業運転を行っていました。軽量ステンレスの車体と車内設備は2年後の6000形量産車と2000形で完成され受け継がれて いく訳ですが、その間にあたるこの編成、どんな車内なのでしょうか。なお3号車は1993年に増結した車両ですので、車内の様子が異なります。
車内全景です。車体デザインは一新された半面、車内の構成は3000形に通ずる部分があります。そのように感じない理由があるとすれば色遣いでしょうか、こちらはその後の車両にも引き継がれます。
車端部です。窓は無く、また基本的に扉を設けておらず、編成中1か所ある扉も基本的には開け放たれています。右側の写真はそれを閉めてみた様子ですが、3000形のそれよりは大きくなっているものの小さめです。長くなった吊革の影響もあるでしょうか、右側のLED表示機は見づらいです。
乗務員室仕切、中村区役所方の様子です。窓があるのは扉と右の運転台側ですが、徳重方先頭は助士席側も窓があるようです。この位置には情報案内表示機が無いため、先頭車は1両1か所のみの設置です。
LED式の情報案内表示機です。この手の表示器としてはかなり早期のもの、しかも2段式ですから驚きです。ただ設置位置が通路横とロングシート車にしては珍しい位置で、編成中に組み込まれている1993年製の3次車では貫通路上に設置されています。
床は両端を赤系、中央をクリームにしたものです。
天井です。吊革を支えるパイプは扉付近だけが独立している点が特徴です。照明はカバーなしの蛍光灯が2列。
扉です。周囲の銀縁と同化して見づらいですが握り棒も用意されています。
窓は扉間に2枚、3000形とは異なり連続窓風の仕上げです。片側が固定窓、もう片方は下降式です。カーテンレールが見えますがカーテンは設置されていません。
座席、まずは扉間の7人掛けです。意外や意外、座席は3000形の色違いでバケット形状の無い一般的な物です。またパイプもほとんど同じ構成ですが、車内全景などを見て頂くと縦のタイプには微妙な傾斜があることが分かります。
車端部は3人掛けです。右側は優先座席、灰色のモケットです。
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