泉北高速鉄道3000系
泉北高速鉄道の光明池延伸を2年後に控えた1975年、運用増に対応するため登場したのが3000系です。南海6200系がベースなのは一目見れば分かりますが、車体構造や一部機器類を独自仕様としています。15年に亘って増備されており、1次車はセミステンレス車体・非冷房で登場しましたがすぐに冷房化、以後も冷房付きで新造されています。また1985年以降製造の車両はオールステンレス化されています。元々6両編成と4両編成の2種類だったところ、その後改造で2両編成の車両(右写真)も登場しています。
南海より車両取り替えのペースが速く既に廃車も発生しており、現在「泉北高速鉄道で活躍しているのは」4連5編成と2連2編成に留まります。わざわざ強調した理由は一部車両が何と南海に売却されているため、車番はそのまま塗装だけ変更して南海本線で使用されています。
車内全景です。どうも製造時からこれと言って変化が無いようで、南海電車では全部交換してしまった赤モケットも健在。
車端部です。こちらは先頭車の運転台が無い方と中間車の難波寄り、一般的な4扉車と同じような配置です。
中間車の和泉中央寄りは奥行きが長くなっています。近鉄の場合は概ね運転台位置に合わせてある(4連なら2連×2と同じ位置になる)のに対し、こちらはみんな同じ方向を向いているのがよく分かりません。
一方こちらは乗務員室仕切。側窓とほぼ同じサイズで前面展望もよく効きます。但し運転台側は着色ガラスなので、座ってかぶりつきをするなら車掌台側です。
空調など天井です。所々に空調吹き出し口があります。蛍光灯はカバーなしの直接照明。比較的すっきりとした印象です。
床はくすんだ緑色。フットラインなどはありません。
扉は南海車とは異なりステンレス無塗装。扉の注意を促す大きなステッカーが目立ちます。
座席を見て行きます、まずは扉間の7人掛けから。着座位置を示すものは特にありませんが、形式図を見ると1人あたり425mm程度のようです。ただ背摺りの色を見ると6人くらいで座る例が多いようで…
元からある先頭と難波寄りの車端部は3人掛けです。画像はありませんが一部区画は優先席になっています。
中間車和泉中央寄りの車端部は6人掛け。優先席は灰色のモケットです。