神戸新交通2000形(1次車)|trainseat.net

神戸新交通 2000形(1次車)

写真: p2115

三宮から会場に浮かぶポートアイランドに向かうポートライナー、25年ぶりの新造車として2006年に登場したのが2000形です。同年は神戸空港が開港しポートライナーも路線を延伸、広島のアストラムライン以来となる新交通システムでの速達列車も設定するなど唯一のアクセス鉄道として力を入れていました。スクエアな印象の8000形に対し、丸みを帯びた前面に裾絞りのある車体形状、初のステンレス車体とあって登場時から目立つ存在でした。またVVVFインバーター制御はポートライナーはもちろん六甲ライナーも含め同社初採用です。

当初3編成が製造されましたが、車番は下2桁を8000形からの続き番号とした13~15。神戸市の地下鉄と同じですが事情を知らないと不思議に思ってしまいますし、本形式に関しては8000形を置き換える2次車が下2桁を01~から振ったため更によく分からなくなってしまいました。本項では最初の3編成の車内をご紹介します。


p20-車内全景s

車内全景です。8000形とは打って変わってクロスシートが並びますが、扉を境に1人掛け・2人掛けを互い違いに配置しています。2人掛けはボックスシート、1人掛けは扉を境に集団見合い式のような配置としており、補助席も加えて8000形以上の座席定員を確保しています。

p20-前面s

先頭部は六甲ライナー1000形を踏襲して展望席のような構成としています。神戸空港まで行くと2度も海を渡りますし、三宮のビル街を抜ける風景も中々の物ですが、晴れた日の神戸空港行きは結構暑そう…

p20-ドアs

扉は8000形同様少し広めの幅1400mm、五角形の扉窓が特徴的です。

p20-LEDs

情報案内装置はLED式、2段表示を行います。空港アクセス路線の車両とあって日英中韓の4か国語で案内します。

p20-カーテンs

側窓は全て1枚の大型固定窓ですが、カーテンを座席に合わせて配置したためご覧のように間柱が設けられています。そのカーテンはフリーストップ式、よく見ると床敷物に似た長方形の柄が入っています。

p20-1人掛けs

車内は全席がクロスシートになっています。まずは1人掛け、写真は先頭部のものです。背摺りと座面で異なる紫色のモケットはそれぞれ市の花・木であるアジサイとサザンカをモチーフにしているとのこと、肘掛の樹脂部も座面に近い色をしていますし、写真右端の手摺りも濃い色ながら僅かに紫色を帯びているなど割と徹底した色遣いです。背摺りには縫込みがありますが実用上の機能は無いようです。

p20-2人掛けsp20-優先2人掛けs

こちらは2人掛け。基本的にはボックスシート配置で1両当たり4か所、背摺りは1人ごと、座面は中央に縫込みを行って定員着席を促します。ボックスピッチは形式図を見ると1500mm程度あることになっていますが、全体的に小さめでちょっと狭めな感じ。優先席にはカバーを取付けていますが、これは2008年撮影のため現在とは異なるようです。

p20-1.7人掛けs

車端部の2人掛け席は妻壁より座面の方が幅広のためご覧のような形状に。通常席にある肘掛も無いため通路側の乗客にとっては何とも残念な造りです。

p20-車いすスペースsp20-補助座席_1s

車椅子スペースは各車1か所設置、壁に設けられているのは「非常停止」の4文字が書かれたボタン。1人掛け側は扉を挟んだ集団見合い式のような配置になっており、不可欠となる扉横の仕切りは補助座席を仕込んでいます。

p20-補助座席_2s

2人掛けの補助座席は先頭部のみの設置。平日朝ラッシュ時はロックされ使用できなくなります。

p20-運転台s

基本的に無人運転ではありますが、最前列には運転台が設置されています。


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