神戸新交通2000形(2次車)|trainseat.net

神戸新交通 2000形(2次車)

写真: p2101

2006年の神戸空港開港に合わせて登場した2000形ですが、2008年からは開業当初からの8000形を置き換えるべく各部を変更した2次車が登場しました。車体形状は同一ながら前照灯がHID灯となったため一目瞭然、暗い時間はよく目立ちます。

形式を問わず必要編成数を通番する神戸市特有の付番から、本項でご紹介する2次車は下2桁が01~12と増発用の16・17の合わせて6連14編成が在籍します。


p20B-車内全景

車内全景です。1人掛けのみ集団見合い式然としていた1次車に対し、2次車は2人掛けも集団見合い式の配置として立席スペースが増えています。

p20B-車端部

車端部です。妻部には機器箱が設けられていますが、従来形式に比べ小さくなっているようです。空調吹き出し口は引き続き上部に設置。

p20B-前頭部

先頭部は展望席然とした配列、比較的人気の区画です。撮影日は雨模様でしたが、南北に走る路線ですから晴れた日の神戸空港方面は暑く眩しいかと思います…

p20B-扉

扉は幅1400mmと幾分広め、特徴的な形状の窓には路線図を貼り付けています。

p20B-LED

情報案内装置はLED式、2段表示が可能です。空港アクセスを担うということもあってか4か国語で案内します。

p20B-床

床敷物は灰色系の模様入り、扉付近は黄色の滑り止めを用います。

p20B-天井

天井です。照明はカバー付き蛍光灯が中央付近に近接して2列並び、吊革は2人掛け側が2列の照明の間から柱を伸ばす苦しい配置としています。なお荷棚は2人掛け席側を廃止し広告スペースに充てています。

p20B-窓

側窓は全て固定式、1枚の大型窓ですがカーテンを座席配置に合わせたため間柱が1本立っています。そのカーテンはフリーストップ式、遮るものが無い同線には不可欠な装備です。

p20B-1人掛け

車内は全席がクロスシート、まずは1人掛けから。1次車に比べバケットシート化、背摺り形状の改善がなされたほか、肘掛形状が変更されています。肘掛については近年交換され現在の形状になったとのことですが、固定座席で一般的なコの字型かと思いきや前部がそのまま回り込んで一周するあまり見ない形状です。登場から数年での変更ですから、或いは強度的な問題でもあったのでしょうか…?

p20B-2人掛けp20B-2人掛け優先

こちらは2人掛け。モケットは従来同様紫系で背摺り・座面で異なるものを使用しています。通常席のモケットは従来同様紫系で背摺り・座面で異なるもの、優先席は黄色のモケットに加え肩部の取っ手や肘掛樹脂部も黄色くして明確化しています。背摺り上部のカバーは透明ビニール製、後面に広告を入れています。

p20B-1.5人掛け

車端部の座席は座面こそ2人分ありますが、背摺りは後ろの機器箱に合わせた大きさで通路側が半分程度しかありません。機器箱の横の手摺りはまだ分かりますが、半端となる「0.5人分」の部分に設けた座面はどう使えばよいのでしょう…

p20B-車椅子スペースp20B-補助座席展開2

車椅子スペースは各車1か所設置、無人運転ということもあってインターホンと非常停止ボタンの2つが設けられています。仕切りを兼ねた補助座席はロック機構付き、平日朝ラッシュ時は使用できません。

p20B-2人掛け優先2p20B-1人掛け3

先頭部の扉寄りは1人掛け・2人掛けとも他とは見た目が異なる座席が並びます。何れも肩部の取っ手が無い一方背摺り上部に手摺りを設けているほか、左写真の2人掛けは背摺り中央の切り欠きがありません。それもこれも座席背面が厚くなっているせい、ここには補助座席が格納されています。

p20B-補助座席p20B-補助座席展開

2人掛けの補助座席は「撮影時点では」先頭部のみの設置でした。開いた状態で保持することが出来るのですが、背摺りが無く大穴が開いてしまうJR西日本223系タイプです。

さて「撮影時点では」と注記したのは訳があり、2018年より深刻なラッシュ時の混雑を緩和すべく通常部の2人掛け席を撤去し補助座席に置き換えることになったのです(神戸市からプレスリリースが出ています)。8連化の検討までなされているポートライナーですが、出来る対策を一つずつやっていくという段階なのでしょうか。確かに莫大な費用が掛かる8連化というのは出来ることなら使いたくないカードでしょうが、そこまで深刻ならいっそのこと先代8000形と同様ロングシートと言う訳には行かないのでしょうか…

p20B-運転台

基本的に無人運転ではありますが、最前列には運転台が設置されています。


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