神戸電鉄1100形|FTN trainseat.net

神戸電鉄1100形

写真: kb1119

1965年に登場した1000系は1C8Mの2両固定編成でしたが、増結用として1968年に単車走行可能な1050形が登場。当時は何も神鉄に限った話ではありませんが乗客が激増しており、翌1969年には神鉄初の3両固定編成として1100系が登場します。基本設計は1000形から続く両開き2扉・ロングシート、両先頭車は1050形同様1C4Mの電動車ですが主電動機出力を向上させて間に付随車を挿入しています。補機類の関係で単車走行は不可能ですが、2000年から2015年までは編成を崩して4連としたものもありました。2扉のグループでは後に1C8Mの1300形も登場しましたがそれも既に全廃、現在神鉄の2扉車は本形式のみとなっています。
3連13本の勢力(うち中間2両は別形式からの改造)は5000系の増備終了まで神鉄の最大勢力でしたが、前述の組替の際に中間車に廃車が発生したほか近年は粟生線の深刻な乗客減少で編成単位での廃車も行われています。その一方で2001年以降徐々に範囲を拡大したワンマン運転に対応する改造を実施したり、2013年からは車両寿命60年を目指してリニューアル工事を実施したりとまだまだ活躍しそうです。現在は3連8編成と他形式を1両つないだ4連1編成が在籍、このうち3連は新開地から粟生線への列車や有馬口~有馬温泉、公園都市線などでよく見掛けます。


kb110-車内全景

車内全景です。両開き2扉・オールロングシートの配置ではありますが、扉が比較的車体中央に寄っていることと車体長・車体幅とも短く狭いためか間延びした印象はありません。車体は一貫して暖色系を塗っているのに対し、車内は緑系でまとめています。関西圏でこの色遣いというと京阪が近いでしょうか、一般的な配色ではありますがそういえば京阪も神鉄も製造は川車→川重ですね…

kb110-車端部1kb110-車端部2

車端部です。左は先頭車、右は中間車で、先頭車は狭幅の貫通扉が設置されています。車内全体に手を加えた訳では無いはず…あくまで「はず」ですけど…なのですが、貫通扉のある側も一部だけ改造したときに起こりがちな後付け感はありません。

kb110-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。ここに座席があるのも本形式のみ、窓は側窓と同じ天地寸法で前面展望にも好適です。

kb110-天井

天井です。冷房は1986年から1991年にかけて追設されたもので、車内を逆台形の風洞が貫いています。蛍光灯はカバーなしです。

kb110-床

床は明るめの灰色。

kb110-扉

片側2か所の扉は幅1,400mmと通常より少し広め、立席スペースも広く取って混雑に対応します。扉は下端を除いて周囲と同じ青緑系、窓は角のあるものとないものがあるようで写真は後者です。左側には銀色のカバーをした消火器を設置、この位置に置くのはあまり見かけませんが神戸では山陽や神戸市交もこの位置に置いています。

kb110-窓

窓は二段窓、カーテンは巻き上げ式でストッパーは3段あります。車椅子スペースを除いて、窓1枚が座席2人分に相当しています。

kb110-12人掛けkb110-12人掛け2

座席にを見ていきましょう、まずは扉間の12人掛けです。次に見る車端部が窓3枚の6人掛けで、それを2組配置した格好となります。モケットは緑色が基本ですが、右側の写真はリニューアル車を含めた一部の車両は神鉄のイメージキャラクターと粟生線沿線自治体の花をあしらったものを用いています。なお写真はリニューアル車で、よく見ると床の敷物も変更されています。

kb110-6人掛け

車端部は6人掛け。写真の箇所は優先席とされていますが、モケットは変えずステッカーで区別しています。

kb110-4人掛け1

乗務員室直後は4人掛けです。

kb110-4人掛けkb110-車椅子スペース

一部車端部には車椅子スペースが設置されていますが、奥が深い本形式の車端部は6人掛け席を4人掛けに短縮して対応しました。設備としては他の1000系列と同様です。

座席系

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