神戸電鉄1150系|FTN trainseat.net

神戸電鉄1150形

写真: kb1151

神鉄1000系グループは両数の割に区分が多いような気がしますが、本頁では1977年に登場した1150形をご紹介します。既にアルミ車体の登場して数年が経過していましたが、当時は三田線・粟生線とも末端が4連に対応していない有様で、また粟生線の増解結を伴う5連運用が必要だったことから1000系列として登場したようです。車体は前面形状は既存の1000系列と同様、側面は少し前に登場した3扉・単行の1070形とは異なり、3000系と同様の扉間に窓3枚の配置です。機器類は1100形と同様に両先頭車が電動車で中間に付随車を挟む形ですが、一部機器を付随車に搭載したため先頭車の単独走行は不能です。
元々2本しか製造されなかったのですが、1本目と2本目は年の差10年で車内の仕様も異なるとのこと。しかも2本目は前述の1070形と併結し4連となっています。今回の取材は3連の1151Fで行いましたので、行先表示機に苦しそうに押し込められた「ウッディタウン中央」に向かう公園都市線を含む全線で見ることが出来ます。


kb10-車内全景

車内全景です。3扉になりましたが、従来の1000系列と変わらず緑色の座席に淡青の化粧板と全体的に寒色系の車内です。

kb10-車端部1kb10-車端部2

車端部です。左側は先頭車、右側は中間車なのですが、先頭車にのみ貫通扉が付いており不思議な感じです。ただ貫通扉がある方も妻窓の大きさや位置は中間車と同じ、貫通扉と妻窓までの間も妙に広い、更には製造時の形式図を見ますと先頭車の車端部に貫通扉が描かれていないことなどからこれは後付けだろうと推測できます。しかし消火器を壁に埋め込み蓋を付ける手際良さや全体的にそこまで不自然に見えない辺り、いつ施工されたのでしょう…

kb10-乗務員室仕切

乗務員室との仕切りです。3枚の窓は側窓と同じくらいの天地寸法です。それはそうとこのスペース、座席が無いだけでなく手摺りの類も殆ど無く、あるのは僅かな吊革だけ。乗客減少が深刻といえど割と混むと思うんですが…

kb10-天井

空調など天井です。今回取材したのは冷房を後付けした編成で、逆台形のダクトが車内を貫きます…がどうも冷房の設置時期は関係なく新造車も含めてみんなこんな感じみたいです(汗) 蛍光灯は少なめ、カバーもありません。

kb10-床

床は幾分緑がかった灰色。

kb10-扉

扉は両開き、それも1400mmと通常より100mm広いものです。1000系列の中には窓の隅が角張った車両もあるようですが、この車両は角が取れたものでした。

kb10-窓

窓は2段窓、カーテンは巻き上げ式でストッパーは3段あります。

kb10-扉間座席

座席に入ります。まずは扉間ですが、着座位置を示すものは無く、同じ緑のモケットでも阪急電車のように着席位置の跡が見えないので、この座席が何人掛けなのかぱっと見ただけでは分かりません。そこで形式図を参考にしますと、1人当たり440mmくらいの9人で座るのが妥当のようです。

kb10-車端座席

車端部は3人掛けです。

kb10-車いすスペース

一部車端部には車いすスペースが設置されています。固定金具は無く手摺りも控えめです。

kb10-消火器

消火器は座席の横の頑丈そうなカバーに納められています。

kb10-運転台

運転台です。この位置からだと一部の計器が見えませんが、運転席に座れば見えるものなんでしょうか…

座席系

trainseat.net>神鉄1100系を見る

trainseat.net>神鉄1350形(1361編成)を見る

trainseat.net>目次(関西各社局)に戻る

inserted by FC2 system