1300系は2014年に登場した、京都線向けの通勤型車両である。2003年登場の9300系に引き続いて日立製作所「A-train」を採用している。なお阪急には以前にも1300系を名乗る車両が存在したが、ここでは特記せぬ限り考えないものとする。
【車体と機器類】
1000系との車体・車内の相違は微妙な寸法差のみである。車体は引き続き日立製作所「A-train」を採用したアルミ車体だが、前面は9300系のような後退角を無くし、また2000系以来長らく前面を飾っていた銀色の幌枠が廃されたためその印象は大きく異なる(因みにこの幌枠が無いのは旧1000系列以来である)。また側面も窓の天地寸法が小さくなり、また扉間の窓が2分割から3分割に、車端の窓も2分割になった。この窓は9000系と同様に連続風に仕立てられている。
車内は1000系と同様、阪急としては初めて大型袖仕切りとスタンションポールを採用している。また情報案内装置は9300系に引き続いて液晶式だが、9300系の2枚配置に対して1000系では32インチハーフサイズの大型液晶1枚を停車駅案内など横長の画面が必要になる際は全画面表示とし、駅間で広告を流す場合などは画面を区切って使用している。
機器類は1000系とは大きく異なっており、主電動機には阪急のみならず日本の本格的採用は初めてという定格出力190kWの油潤滑式全閉形誘導電動機を用いている。制御装置はIGBT-VVVFだが、パワーユニットを1C4M×2群とし装置の小型軽量化を図っている。台車は9300系に引き続きボルスタ付モノリンク台車のFS579M/Tである。
【現況】
2013年度に2編成が建造され、年度末にデビューした。ところがその後2編成とも不調となり、一時は休車となる有様であった。夏になってようやく復活し、その後は当初2300系置き換えを、その後は主に3300系の置き換えを目的に建造されている。2023年3月現在は16編成が京都線・千里線の通勤特急以外の各種別で運用される。
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最終更新:2023/3/5