03系

03系は、2020年に登場した浅野川線用の車両である。営団(→東京メトロ)日比谷線で活躍した03系を譲受した車両で、製造から60年弱が経過している8800・8900形(元京王3000系)を置き換えるべく導入された。

車体は18m級3扉、同社では加南線6010系「しらさぎ」以来となるアルミ製である。日比谷線時代と同様の無塗装で、腰板の帯はデザインはそのまま灰色から同社のイメージカラーであるオレンジ色に変更している。車内は日比谷線時代から大きく変更の無いオールロングシートであり、ワンマン運転に対応した運賃箱や整理券発行機などを設置している。また半自動扉扱い用押釦の設置、室内灯のLED化などを実施している。

主要機器は制御装置(VVVFインバーター)とブレーキ抵抗器は新製、主電動機や冷房は東京メトロで簡易更新された車両の廃車発生品を、パンタグラフも廃車発生品を用いている。また運転台はワンハンドル式に改造の上TIS(車両制御情報管理装置)を撤去、ワンマン機器等を搭載した。03系は元々両先頭ともTcであったため内灘方先頭の03-100形を電装、パンタグラフは1両2基搭載しスノープラウを兼ねたスカートと共に厳つい印象を与える。

2019年夏にJR西日本の金沢総合車両所松任支所に2連2編成が甲種輸送され、メトロ車両がJR西日本テクノスに工事を委託し改造を実施した。最初の編成は2020年1月に搬入されたものの、誘導障害などの問題から営業運転開始は同年末までずれ込んだ。2021年5月に導入された編成は当初帯色を日比谷線時代の灰色で営業運転入り(数日後オレンジ帯に変更)、2022年度以降投入の2編成は日比谷線時代の帯色のまま投入されている。2023年には03-139Fに戦前同線沿線に存在した粟ヶ崎遊園をテーマにしたラッピングが施されている。2024年初めの時点で8800・8900形と同数の5編成が出揃っており、残存している8800形1編成も同年中には引退する予定である。
※下表中投入年度の横のカッコ内数字は投入順序を示す

03-129F

03-129F
2021年度(2)

03-130F

03-130F
2021年度(3)

03-134F

03-134F
2022年度(4)

03-139F
▲通常の姿 ▼2023年~「粟ヶ崎遊園」ラッピング
03-139F(粟ヶ崎遊園ラッピング)

03-139F
2020年度(1)

03-140F

03-140F
2023年度(5)

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最終更新:2024/2/25

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