8000系(8800・8900形)

8800・8900形は、1997年に登場した浅野川線用の車両である。浅野川線の1500V昇圧に伴い導入された。1962年に登場した京王井の頭線3000系の譲受車であり、車体はステンレス製である。特徴的な前面FRP部分と側面帯は同社のイメージカラーであるオレンジ色。北陸鉄道に譲渡された3000系は1編成目から5編成目までであり、8800形は最初期に製造された18メートル級、扉は片開で車体の断面は狭幅で垂直なのに対し、8900形は18.5メートル級、両開き扉で幅広・裾絞りがある車体となっている。また前面下部には大型でレールからの高さ調節が可能なスノープラウを設けている。車内はいずれもロングシート、ほとんど京王時代のままであるがワンマン運転を行うため乗務員室直後の座席は撤去、運賃箱などを設けているほか車いすスペースも確保した。

機器類はほとんどが京王3000系からの流用である。但し抵抗器だけは豪雪地帯で使用するため自然通風式のものを新製した。3000系の先頭車はどちらもT車にあったので、機器は中間車から移設している。またパンタグラフの設置場所を確保するため内灘方の車両の冷房を1つ撤去した。

長らく浅野川線の全列車に使用されていたが、老朽化に伴い2020年から元東京メトロ日比谷線の03系への置き換えが開始された。2024年度までに全編成が置き換えられる予定で、2021年度末時点で8900形2編成が廃車されている。また2022年7月からは8802Fが京王井の頭線時代のアイボリーホワイト塗装に復刻されている。

8800形

H8801

8801F

H8802I
▲2022年~ 京王時代復刻塗装
▼~2022年 通常の姿
H8802

8802F

8900形

H8901
2021年に廃車

8901F

H8902

8902F

H8903
2020年に廃車

8903F

編成別写真集>北陸鉄道に戻る

最終更新:2022/8/11

inserted by FC2 system