9000系

9000系は、1996年に登場した通勤型車両である。この形式は同年春の改正で朝ラッシュ時の特急が枚方市に停車するようになったための混雑緩和を目的として登場したもので、7200系ベースの車体だが特急に用いることを考慮し固定クロスシートを装備している。この固定クロスシートは京津線800系や8000系30番台(旧3000系)の2階建て車などで使われるものと同等である。

7200系とほとんど同じ車体であるため、区別のために7200系の濃淡グリーンに加えて水色が加えられている。制御装置は7200系と同じGTO-VVVFである。

 

2003年の改正で特急が10分ヘッドとなり、2ドアの特急車が足りなくなるため不足分を当形式で穴埋めした。時刻表には2ドアか3ドアかの記載があるため、特急車使用か9000系使用かを判断することは可能だったが、実際のところ他の8連一般車が入ることもあった。2008年の中之島線開業に伴う改正では枚方市〜出町柳間の特急を減便し、代わりに淀屋橋〜枚方市間の特急と中之島〜出町柳間の快速急行の乗り継ぎで特急の1時間6本運転を確保する形となった。昼間の淀屋橋〜出町柳間の特急は全て8000系に統一されることとなり、大阪〜京都を直通する快速急行も転換クロスシート装備の(新)3000系を用いるため、この形式のクロスシート装備の意義がなくなってしまった。

そこで、2008年からロングシート化改造を行うことになり、2008年末にまず9005Fがロングシートとなって登場した。(新)3000系のロングシート部分をベースにした新しい形のロングシートになっている。その後も改造はかなりのペースで進み、2009年度中には全車がロングシートに改造された。詳細はこちらのページも参照願いたい。

 

現在は、本線・中之島線〜鴨東線の各種別で用いられている。全車がロングシートになった為、2009年9月の改正で他の8連車と共通運用されるようになった。2015年に入り9001Fと9002Fが中間車各1両を脱車、改造・改番の上7連化され、脱車した中間車は10000系7連化に使用されている。2016年にも同様の手法で2編成が7連化され、現在は8連1編成・7連4編成が、それぞれ同じ両数の他形式と共に運用されている。

 

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写真: 9001_n
写真: 9001
[上]現在の姿(7連)
[中]新塗装・8連時代
[下]旧塗装時代

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9002
[上]現在の姿(7連)
[中]新塗装・8連時代
[下]旧塗装時代

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写真: 9003_n

写真: 9003

9003F

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[上]現在の姿(7連)
[中]新塗装・8連時代

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9005F

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