近鉄1420系|編成別写真集

1420系

1420系は、1984年に登場した初めてのVVVFインバータ制御の車両である。電算略号(編成番号)はVWである。なお登場時は1250系を名乗っていたが、1252F(現在の1422F)登場時に形式名だけ1251系と変更、更にその後1230系が増備されるに至って現在の形式名となり番号も変更された。

 

 車体は同時期の界磁チョッパ制御の通勤車1200系に準じた2両編成である。外観上の相違といえば一番前の乗降扉の乗務員室寄り戸袋にVVVFインバータ制御車であることを示すシンボルマークが取り付けられていることである。塗装は登場時は標準色であるマルーン単色塗りであったが後に現在の塗装に変更されている。

 本系列最大の特徴は何といっても制御装置にVVVFインバータ制御を採用したことである。これは当時世界最大の高耐圧GTOサイリスタを用いたものである。主電動機は160kWの誘導電動機を使用している。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用のHSC-R、従来からの車両とも併結できる。誘導電動機の高粘着性を生かして、Tc車に必要な制動力の一部をMc車の回生制動力が肩代わりする電空演算システムを採用している。

 2006年春から休車となっていたが、2007年末より更新工事が開始され翌年春に出場した。他車の更新と同じく座席モケットの張替えや運転台の塗装変更、転落防止幌や車椅子スペースの設置が行われた他、制御器の更新も行われている。

 試作車であるため1編成しか存在せず、大阪線~伊勢方面で他の2連車と共に運用されている。

 

VW21(1421)

VW21

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