2800系は、1972年に登場した名古屋・大阪線用の一般型車両である。製造時から冷房を搭載しており、同年登場のクロスシート車2610系のロングシート版という位置づけである。電算記号(編成番号)はAX。
車体は21メートル級4扉、座席は前述の通りロングシートである。制御装置は抵抗制御、ブレーキは電磁直通ブレーキである。台車は2610系と同様のシュリーレン式の空気ばね台車を履いている。冷房装置は初期の4編成は1両当たり5台設置でキセは分離していたが、第5編成以降は容量を増やしたものを4台搭載しキセは一体型となった。なおAX09(2809F)は4連だが3連としても使用できるようにしたため機器配置が他の4連とは異なる。
1989年、最終編成であるAX17(2817F)にトイレが設置された。製造から20年が経過する1993年から車体更新を実施した。1997年と1998年に施工された4連3本がクロス・ロング可変座席「L/Cカー」に改造され、同時にトイレを設置した。また2008年からは車内の改装や転落防止幌の設置などを行う2度目の更新が始まっている。
2006年に大阪線に9200系が転属、トイレなしの4連に余剰が発生したため前述したAX09(2809F)が名古屋線に転属、このとき中間T車は廃車になった。現在、大阪線は4連6本が、名古屋線には2連2本・3連5本・4連4本が在籍している。大阪線の4連は各種別で幅広く使用される。名古屋線では2連が急行の増結用から普通まで幅広く、3連が準急や普通を中心に、4連は急行を中心に運用されている。
AX01 |
名 |
3 |
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AX02 |
名 |
3 |
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AX03 |
名 |
3 |
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AX04 |
名 |
3 |
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AX05 |
阪 |
4 |
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AX06 |
阪 |
4 |
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AX07 |
阪 |
4 |
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AX08 |
阪 |
4 |
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AX09 |
名 |
3 |
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AX10 |
阪 |
4 |
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AX11 |
名 |
4 |
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AX12 |
阪→名 |
2 |
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AX13 |
名 |
4 |
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AX14 |
阪→名 |
2 |
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AX15 |
名 |
4 |
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未撮影です |
AX16 |
阪 |
4 |
AX17 |
名 |
4 |