万葉線

 万葉線は高岡駅前から越ノ潟(射水市)までを結ぶ鉄道である。「万葉線」の愛称で一体運行されているが、路線成立の経緯から高岡駅~六渡寺が高岡軌道線、六渡寺~越ノ潟が新湊港線と分かれている。先に開業したのは現在の新湊港線区間(地鉄射水線)で、戦後開業した高岡軌道線と共に富山地方鉄道が運営していたが、1959年に高岡軌道線を、1965年には富山新港の建設に伴い分断された現在の新湊港線区間を相次いで加越能鉄道に譲渡。しかしながら1970年代から利用者減少が続き、1999年には加越能鉄道が万葉線の廃止を表明。これに対し存続を望む沿線は2001年に第三セクターの「万葉線株式会社」を設立、2002年4月より運行を引き継いだ。
 車両は加越能鉄道時代の1970年代以降、地鉄軌道線の7000形と同等の設計のデ7050・7060・7070形に統一されていたが、新会社移行後に県内では初となる超低床車MLRV1000形を投入。また除雪車として以前の主力形式であったデ5010形を1両保有していたが、2012年に道路用除雪車がベースの6000形を投入し置き換えた。乗客減の傾向は会社移行後幾分落ち着いたものの厳しい状態に変わりはなく、2012年からはMLRV1000形の1編成を「ドラえもんトラム」として乗客誘致に取り組んでいる。

 

デ7070形

MLRV1000形

MLRV7071 MLRV1005

6000形(除雪車)

デ5010形[保存車]

MLRV6000  

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