1800・1850系

 1800系は、1991年に1200系特急車の増結用として登場した車両である。翌年には7500系から機器を流用した1850系も登場している。

【車体・車内】
 1200系の併結を前提に車体は同系と概ね同一設計の片側3扉、流線形の前面と楕円形の側窓が特徴である。塗装も1000・1200系と共通で白地に幕板・腰板に赤帯、裾部にベージュを入れている。但し1200系の前面灯具間に設けていた「パノラマsuper」の電照パネルは省略されている。車内は乗務員室直後を除き転換クロスシートで、1996年製造の2次車(1806F~)は運転台直後に車椅子スペースを設置している(詳細はこちら)。またミュージックホーンは省略されている。

【機器類】

 1800系は6800系や5700系の増結中間車(5600形)と同様の機器構成で1M1Tの編成を組む。制御装置には界磁添加励磁制御を採用し回生制動を常用、主電動機は出力150kWの直流直巻電動機を使用する。一方1850系は上述の通り主要機器を7500系から流用したため全電動車編成で、制御装置は界磁位相制御とし回生制動を常用、主電動機は出力75kWの直流複巻電動機を用いる。台車は両形式とも1200系と同様のボルスタレス式台車を履く。

【増備と変遷】
 1991年に1800系5編成が登場、翌年には1850系3編成が製造された。1996年に1800系4編成が増備され、一部特別車編成の増結車は12編成の陣容で長らく推移した。製造時より現在に至るまで朝夕の一部特別車特急の増結は勿論のこと、増結運用の無い日中を中心に普通や支線の急行などでも運用されている。
 1850系は前述の通り機器流用車であることから機器の老朽化が進み、2015年度からの3150系投入に伴い廃車が開始された。一方1800系は2017年から1200系と同様に赤を基調にした塗装への変更や内装の改装(詳細はこちら)などを実施、この時1次車には車椅子スペースの設置も実施している。2018年度には1850系が全廃され、1800系は同年に内外装の改装が終了し旧塗装は消滅した。

1800系

1801N

1801F

1802N

1802F

1803N

1803F

1804N

1804F

1805N

1805F

1806N

1806F

1807N

1807F

1808N

1808F

1809N

1809F

1850系(廃形式)

1851
2019年に廃車

1851F

1852_2
2016年に廃車

1852F

1853
2016年に廃車

1853F

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