のと鉄道NT200形|FTN trainseat.net

のと鉄道 NT200形

写真: NT201

のと鉄道開業時から使用していたNT100形は老朽化が進んでおり、置き換え用として2005年に投入したのが新潟トランシス製軽快気動車のNT200形です。同社製の標準的なスタイルかと思いきや前面窓下の縦型尾灯と裾折れが特徴、のと鉄道の独自仕様となっています。塗装は従来車から一変し青系を主体にしつつ、窓回りの灰色を継承して第三セクターの車両にしては引き締まった印象を与えます。従来車に比べ2m延伸した車体で保有車両数の削減を企図、2005年と翌年の2年間で七尾~穴水間で必要な7両を製造し従来車を置き換えました。

現在は観光列車「のと里山里海号」以外の全列車に充当されるほか、前述の観光列車に増結し運用されることもあります。


NT200-車内全景NT200-車内全景

車内全景です。左は2005年登場の1次車で通路幅を広く取ってある程度の詰込みが効く一方、右は翌年登場の2次車で座席定員を多く取っています。それぞれの特性に応じ、使い分けられる場面では使い分けているのかもしれません。

NT200-車端部NT200-車椅子スペース

先頭部分です。運転台は半室式、右側のスペースは七尾方が車椅子スペース、穴水方は立席スペースとしています。車椅子スペースには非常通報装置や車椅子固定金具を設けています。

NT200-LED

情報案内装置はLED式。運賃表はデジタル式だったはずですが、増税による運賃改定に対応しなかったのか上から路線図と合わせたプレートで対応しています。

NT200-トイレNT200-トイレ2

全線乗り通しても1時間程度と短めの乗車時間ながら、全車にトイレを設置しています。

NT200-天井

天井です。中央にラインデリア、外側には空調吹出し口と蛍光灯を設ける構成は近年の電車と遜色ない造り。

NT200-床

床は濃いめの黒色。

NT200-扉

扉は無塗装でステップ付き、幅は1000mm弱を確保。JR西日本の電車と同様の半自動押釦を設けています。

NT200-窓

窓は固定式、カーテンはフリーストップ式と、この辺りは新潟トランシス製の軽快気動車共通の仕様です。

NT200-4人ボックスNT200-4人ボックス2

座席を見ていきましょう。4人掛けボックスシートは2次車と1次車の穴水行き進行方向左側に設けられています。写真は2次車、窓下に見える金具はイベント時等にテーブルを設置するためのものです。

NT200-2人ボックスNT200-2人ボックス2

2人用のボックスシートは1次車の穴水行きの進行方向右側および2次車のトイレ横に設けられています。左写真の通り海がよく見えるのはこちら側、やはりこちら側から席が埋まっていく印象です。ボックスピッチは1600mm、1人当たり幅も470mm程度と比較的恵まれた寸法…なのですが、ほぼ垂直の背摺りが大きなマイナス。肘掛や背摺りの雰囲気など、223系を連想させる見た目です。

NT200-5人掛けNT200-5人掛け

ボックスシート主体のレイアウトのため、ロングシートは穴水方のみに設置。穴水行きの進行方向右側はボックスシートとの間に排気管が設けられているため、左右対称とはなっていません。


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