愛知高速交通100形|FTN trainseat.net

愛知高速交通 100形

写真: li107

「愛知高速交通って誰?」と思われる方も少なくないかもしれませんが、愛知万博に備えて2005年に開業した「リニモ」のこと。万博では輸送力不足に悩んだかと思えばその後はまるでガラガラ、一時はどうなることかと思いましたが大学生の通学輸送を中心に息を吹き返してきたようです。3連9編成が製造されましたが内1編成は万博協会の所有で、万博終了後すぐに姿を消しました。写真は広告の無い編成を写したものですが、最近は何やらいろいろなラッピングをしている編成も少なくありません。
因みに最高速度は約100km/hとのこと、モノレールや新交通システムよりは高速で走ります。


li車内全景

車内全景です。車体上部が絞られている、珍しい形状が外観よりもはっきりとわかります。車体サイズとしては長さがモノレールより少し短く、幅は新交通システムより少し広いくらいのようです。床もフラットですから車内構成に苦労するようなことは無さそうです。

li車端部s

車端部です。貫通扉は無く、通路の上には情報案内装置を設置しています。各車両とも機器室を設けており、貫通路の向こうが少し遠いような印象。機器室の大きな箱の隅には消火器を収めています。

li先頭部

先頭部です。前面はガラス張りですが、乗務員用スペースがあるので乗客はその手前から景色を見ることになります。

liLEDliLEDs

情報案内装置はLED式、車端部に設置されています。全面ガラス張りの先頭部分についても手を抜かずに設けられています。

li扉

扉は1200mmと普通の鉄道よりは少し小さめ。窓の天地寸法は側窓に合わせて大きめです。パイプがあちこちウネウネしています。

li天井s

天井は照明を窓の上に設けていますが、よく見るとここが屋根肩部では無く車内に張り出していることが分かります。そういえば東山線100形もこんな位置だったような気がしますが、もしかするとこの張り出し部にも床下に設置できない機器類が詰まっているのかもしれません。吊革は扉間のみ、広告はボックスシートから窓側に伸びるパイプに設置しているので広告枠はありません。

li床

床です。柄の入った灰色系の敷物を使用し、通路部と両サイドで色を違えてフットラインを意識…するだけなら珍しくないのですが、何とその中央部が全て点検蓋になっているのです。一般的な鉄道車両では滅多に見なくなりましたが、このシステムではこうするしかないのでしょうね…

li窓キセs

窓は固定式、カーテンはありません。窓框は傾斜が付いていて、物は置けません。

li2人掛けs

座席を見ていきましょう。まずはロングシート、扉付近の2人掛けです。ベンチにクッションが付いたような雰囲気です。座席はバケット形状、この写真でも特に背摺りはその様子がはっきり伺えるかと思います。

li3人掛けs

車端部は3人掛け。袖仕切りは今どき珍しくパイプのみ、片持ち式かと思いきやパイプ製の脚があります。

liクロスli展望席s

扉間はボックスシート、先頭部は前を向く座席を設置。基本的にはロングシートのパーツをそのまま使用、背摺りはその上に別のパーツを設けて嵩上げしてあります。短距離路線ですから出入りしやすいよう通路側肘掛を設置していません。ボックスピッチは1560mm、座席幅は一人当たり455mmと数字だけ見ればそんなに悪いものでもありません。所要時間は17分、座席は気にせず移りゆく風景を眺めている方が良さそうです。

li補助座席li補助座席展開

両先頭部には車椅子スペースを設置、補助座席も設けています。手摺りに車椅子固定金具まで設置するこの補助座席、モケットこそ違いますが名鉄3150・3300系(1次車)と同じものと思われます。下部に設けられた白いボタンを押すと展開しますが、小さいですし目立たないのが難点。その横には消火器を設置しているようですが、これはリニモ独特のもの。

li運転台カバーs

運転台は一応ありますが、自動運転なので基本的には使用せずカバーで覆われています。

座席系

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