長良川鉄道 ナガラ200形
1994年、長良川鉄道に初のクロスシート付き車両が登場しました。車体はナガラ1形より鉄道車両らしいしっかりしたものとなり、前面は貫通型に、車体長も16メートルと大型になりました。以降の増備はナガラ300形となったため1両のみの存在、中途半端な時期に投入されたような印象は拭えません。気がつけば同社最古の車両になってしまいましたが、現在も他車に混じって活躍しています。
車内全景です。ボックスシートの並んだレールバスの典型的なスタイルですが、2列+1列の配置した点が特徴です。
先頭部分です。運転台は半室のもの、斜めに運賃箱が設置されています。後に登場したナガラ300形に比べると少しゴチャゴチャしている感はあります。
天井はカバー付きの蛍光灯が中央に1列並び、脇に所々空調吹き出し口があります。照明は若干不足気味、トンネルに入ると少し暗いような気がします。
床は茶色の単色塗り。
扉は銀色無塗装、ステップ付です。
窓です。2段に分割されていますが、ポイントはカーテン。巻き上げ式のそれではなく横引きカーテンを採用。これ以降の車両では巻き上げカーテンを用いています。
さてここからは座席を見ていきましょう。まずはボックスシートから。緑色のモケットに若干バケットを意識した座席となっています。頭の部分には柄入りのビニールカバーを被せています。
反対側は2人用のボックス席。長良川鉄道では唯一の存在です。
ロングシートもあります。こちらは8人掛けで、濃淡グリーンの背摺りが特徴的です。
一方こちらは6人掛け。袖仕切りの形状が異なりますが、恐らくこちらが本来の形です。
車いすスペースもしっかり備わっています。入り口にステップがあるのは少し気になりますが、スロープで何とかなるのでしょう。そこまで考えていたかは別にして、2+1の座席配置も車いす利用を考えると良い作りと言えそうです。
最後に運転台。軽快気動車としてはごくごく普通のものです。
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