阪急8200系(固定座席化後)|FTN trainseat.net

阪急8200系(固定座席化後)

写真: 8200

1995年、阪急神戸線に関西で初めての機構を採用した車両が誕生しました。「座席収納車」8200系です。近畿圏、特に阪神間はハイレベルなサービスで阪急・阪神・JRが戦っていた訳ですが、座席なし電車登場の衝撃は大きかったようです。阪神大震災による被災から復旧した同年6月の改正で登場。朝の通勤急行では座席を畳み、夕方の特急では座席を出して運転していましたが、1998年の改正で夕方の増結は廃止となり以降は座席を出すことなく朝2本のみに使用される形式となっていました。ちなみにこのように特殊な設計の8200系ですが、前面形状や足回りなどは以降の8000系に反映されています。

しかし混雑に以前に比べて緩和されたこともあり、2007年に普通の座席に改造されました。そうは言ってもその後も朝にしか出てこないため、相変わらず出会うのが大変な車両であります。ここでは改造後の車内を紹介します。


82-車内全景s

車内全景、いや半景です。朝ラッシュの2往復、しかも混雑する梅田寄りに連結される訳ですから車内全景の撮影は至難の業。

82-運転台仕切りs

乗務員室との仕切りです。窓はそれなりの大きさですので、前面展望が楽しめます。

82-ドアs

ドアです。他より大きく見えますが、通常1300mmのところラッシュ対策で1500mmドアを採用しています。ここだけ化粧板の色が薄く見えるのが気になるところです。

82-LED-LCDs82-LCD1s

扉上を眺めると、LED表示機とLCD表示機が同居しています。LED表示機は千鳥配置で主に次駅案内などを行います。
一方9000系で一般的になったLCD表示機ですが、この車両はその10年前、登場時から設置されています。主にニュースや自社の広告を流しますが、「見えるラジオ」がサービスを終了した現在、ニュースが流れるのかは未確認です。

82-天井s

天井です。ラインデリアを装備しています。蛍光灯はカバー付き。

82-床s

床は更新の際貼り替えたようで、9000系と同じ様にフットラインを意識したブロック調の柄のものを採用しています。

82-カーテンs

窓です。扉間は伝統的に3枚窓だったのですが、今回大型のものを2枚としています。カーテンはフリーストップ式で、パワーウインドウも装備。

82-8人掛けs

さて、座席に入りましょう。メインは7人がけです。改造に伴って収納座席が廃され、9000系と同様の中間仕切付きの座席になりました。ただし、9000系とは違い片持ち式ではありません。

82-5人掛けs

車端部は5人掛け。こちらも中央に仕切りが付きましたが、扉側が3人で奥が2人と仕切りの位置が9000系とは異なっています。

82-2人掛けs

乗務員室直後の席は2人掛けです。座席幅は9000系に匹敵する1人当たり475mm。

運転台s

運転台は両手1ハンドルを採用。2200系から採用され、最新の9000系まで基本は両手ワンハンドルです。

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