能勢電鉄5100系(大規模改造車)|FTN trainseat.net

能勢電鉄5100系(大規模改造車)

写真: ns5148

能勢電鉄の主力である1500・1700系が製造から50年を経過した2014年、それらを置き換えるべく阪急から5100系が譲渡されました。それに先立つ改造を阪神電鉄の尼崎工場で行ったため、いわゆる「殴り込み事件」以来数十年ぶりに阪急(のように見える)車が阪神の線路を走ることになったほか、デビュー時には既に車齢が40年を越していることもあって自虐的に「オールドルーキー」を謳うなど、ちょっとした話題になりました。編成構成的には妥当なところですが車齢は譲渡するには高すぎる感、改造も正雀のアルナ車両が7000・7300系の更新で手一杯だったようで、話題になった原因には何れも相応の理由がありそうです。
性能的に劣っているからなのか先に阪急2100系由来の1500系を全て置き換え、現在は2連2編成・4連5編成が活躍しています…が、元からの形態差に加え阪急時代に受けた改造にも違いがあり、数の割にバリエーションが豊富になっています。今回は阪急時代に大規模改造を受けた5146F・5148Fの様子をご覧いただきます。


ns51N-車内全景

車内全景です。1編成のみ在籍する3100系では車内の色合いを一変させており、5100系はどうなるだろうと思っていましたが、結果はご覧の通り。阪急時代に大規模改造を施工しているため、能勢電鉄に入線した際の改造は全体的に最小限に留められています。

ns51N-車端部

車端部です。化粧板は色褪せ対策として全体的に濃くなっていますが、妻部に関しては焦げ茶に近い、かなり濃い色を用いています。妻窓は従来と同様の配置ながら貫通扉の窓は下方に大きく拡大されています。

ns51N-乗務員室仕切

乗務員室仕切りです。化粧板の色合いや若干の造作の違いを除くと1500・1700系とも共通で、何とコメントすればいいのやら…

ns51N-扉

扉は大規模改造時に化粧板が濃く窓が大きく下方に拡大されたタイプに交換されています。扉周辺は座席を切り詰め立席スペースを広く取っています。

ns51N-LED

扉脇にはLED式の情報案内装置が千鳥配置で設置されています。この状態だと妙な位置に設置されているように感じますが、阪急時代は下部に路線図が貼られていました。

ns51N-窓

窓はフリーストップの一段下降式、日除けは阪急時代に上に引き上げて閉める形のフリーストップカーテンに変更されています。能勢電移籍時に絵柄の入ったものに交換されていますが、その絵柄は7編成しか無いのに3種類も存在するとのこと。荷棚は大規模改造でパイプからアクリル製で半透明の物に交換されています。

ns51N-天井

天井はカバー付き蛍光灯を両側に配置し、所々に吹き出し口を設けたスタイル。中央には数か所に回転式送風機(ローリーファン)が設置されています。

ns51N-床

床敷物は中央部にブロックパターンの柄の入ったものですが、1700系でもこちらに張り替えられた車両が存在します。

ns51N-7人掛け

ここからは座席を見ていきましょう、まずは扉間の7人掛け。扉付近の立席スペースを広く取っている関係で、扉間の寸法は1500・1700系とほぼ同一ながら長さが2人分短くなっています。座席そのものは恐らくデビュー時と同寸法だと思いますが、袖仕切には袖板が付き、モケットも新しいものに取り換えているようです。

ns51N-5人掛け

車端部は5人掛け。写真は優先席で、モケットは通常席と同じですが窓のステッカーに加えカーテンにもその旨を記しています。

ns51N-車椅子スペースns51N-3人掛け2

一部の車端部は車椅子スペースを設置していますが、装備としてはレール方向の握り棒1本のみ。脇の座席は3人掛けとしています。

ns51N-3人掛け

乗務員室直後は3人掛け、乗務員室側では前面展望を楽しむことが出来ます。

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