能勢電鉄5100系(2両編成)|FTN trainseat.net

能勢電鉄5100系(2両編成)

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能勢電鉄は川西能勢口から妙見口行きと日生中央行きが交互に運転されており、途中路線が二手に分かれる山下までは10分間隔を維持していますが、山下から先も10分間隔を確保するため1997年からは4連だった1500系を分割し2連2編成として同区間に充当していました。しかし建造から50年以上が経過した2015年からは順次阪急5100系による置き換えが開始され、遅くまで残った2両編成も宝塚線の5100系には4+2+2の編成があったことから難なく代替車を確保。かくして登場したのが今回ご紹介する2両編成(5124F・5140F)です。
塗装は同社100周年を記念して2両編成の1500系に施されていた復刻塗装に倣い、5124Fは1560Fと同じ50形をイメージした白と青のツートン、5140Fは1500系登場時に纏っていたマルーンに窓回りクリーム色を採用。阪急電車の塗装が変わると随分印象も違って見えますが、それ以外ではスカートが付いた点や前面窓の「ワンマン」表記の追加程度、一部編成に対して実施された行先表示機のLED化も無く意外と原形を保っています。写真は同じ向き(能勢電の川西能勢口方、阪急だと神宝京寄り)を写しているのに連結器が異なるのは元からで、今でも2編成併結で走れるかと思います。

冒頭に記した通り運用区間は妙見線山下~妙見口と日生線のみで、営業列車で川西能勢口に顔を出すことはありません。また2編成で2運用を受け持つため、どちらか一方が抜けた場合は4連車で代走します。


ns51C-車内全景

まずは車内全景から。木目調の化粧板にゴールデンオリーブのモケットを用いた座席は阪急電車と同じですが、化粧板の色味が異なるだけで随分印象が異なります。

ns51C-車端部1ns51C-車端部2

車端部です。化粧板は貫通扉を除き周囲と同色で、周りより濃い色の化粧板を用いた貫通扉も最近の阪急電車のそれより赤みが強いような印象。右写真は川西能勢口方先頭車の車端部で、車椅子スペースを設けています。

ns51C-乗務員室仕切

乗務員室仕切りも化粧板の張替え程度に留めています。

ns51C-扉

扉は大規模改造やリニューアルを受けた訳では無いのでそのまま、化粧板のみ交換しています。情報案内装置は走行区間が限られることもあってか未設置です。写真では分かりませんが、鴨居部下面には開閉予告灯が新設されています。

ns51C-窓

窓は一段下降式、カーテンもフリーストップの下降式に交換されました。能勢電鉄に移籍した5100系はカーテンの絵柄が複数ありますが、当編成は走行区間に相応しく棚田と里山の絵柄としています。窓の上には昔の写真が掲出されていますが、よく考えると何か足りない…

ns51C-天井

天井です。構成自体は変化ありませんが、扉間の吊革が半減されていたり扉間の荷棚が無かったり、吊り広告も金具はあるものの掲出は無く随分すっきりしています。

ns51C-床

床敷物は中央部にブロックパターンの柄の入った近年の標準品。

ns51C-7人掛け

座席を見て行きましょう、まずは扉間から。形式図を見ると1人あたり幅400mmの8人掛けを想定した寸法のようですが、それでは流石に厳しく実質7人掛けとして使われているようです。座席自体は従来通りで、薄めの背摺りやパイプ式の袖仕切もそのまま。

ns51C-5人掛け

車端部は5人掛けでしょうか、扉間よりこちらの方が若干余裕があるようです。消火器は隅部を有効活用し設置しています。

ns51C-車椅子スペースns51C-3人掛け2

川西能勢口方先頭車の車端部には車椅子スペースを設置していますが、装備としてはレール方向の握り棒1本のみ。激しい混雑はない区間かと思いますが、吊革が実質半減(?)されていることもあって掴む物が少ない気がします。脇の座席は3人掛け。

ns51C-3人掛け

乗務員室直後は3人掛け。掛け心地は阪急時代と変わらない印象、阪急時代に乗車した覚えはないので比較は出来ませんがモケットを張り替えた分だけ若返った感じでしょうか。


ns51C-運転台

最後に運転台。上部にワンマン機器が載る構成は1500・1700系と同様、計器回りはブラックアウトされています。

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