JR東海211系5000番台|FTN trainseat.net

JR東海 211系5000番台

K11LL18

JR東海が初めて投入したのは、国鉄時代に設計された近郊型211系の改良版、5000番台でした。車体は同じかと思えばLEDの行先表示機を採用したり、前面助手席側の窓が大きくなったり細かい改良点が多数あります。また車内はロングシートを採用、東海道線名古屋地区・東海道線静岡地区・中央線に投入されましたが特に混雑の激しい中央線では本領を発揮しています。2005年の愛知万博では会場までのアクセス臨時列車「エキスポシャトル」に211系が使用され、やはり全ロング車ならではの輸送力で押し寄せる来場客をさばいていきました。

2006年に東海道線名古屋地区からは撤退し、現在では中央線で4両編成と3両編成が、静岡地区では3両編成と1M方式を採用した2両編成の6000番台が活躍しています。いずれも313系などと併結して使用されており、中央線では最大10両編成で運用されています。


211-車内全景

車内全景です。既に東京地区にはオールロングシートの211系がありましたが、全体的に暖色を用いていて明るい雰囲気です。

211-車端部

車端部です。この辺りは2000・3000番台あたりと大きく変わりません。

211-車端部2

中央線で活躍する4両編成ではTc車の大半にトイレが設けられています。

211-トイレ

トイレは従来通り和式。出入口扉は化粧板が貼られています。

211-乗務員室仕切

乗務員室の仕切りです。とにかく大きな窓が特徴ですが、特に貫通扉・車掌台部分の窓は天地寸法が側窓と同じになりました。

211-天井

空調など天井です。中央をラインデリアが貫き、その両脇に蛍光灯が配置されています。蛍光灯はカバーなしで、この辺りは快速用として登場した311系との違いでしょうか。吊革は枕木方向にも設置されています。

211-床

床はクリーム色、中央はオレンジ色のラインが入ります。車内の明るい雰囲気づくりに大きく役立っているように思います。

211-ドアs

窮屈な写真で申し訳ありませんが扉の様子です。国鉄時代に製造された211系とは異なり化粧板が貼られています。

211-窓

窓とカーテンです。窓はFRP枠の一段下降窓、カーテンは巻き上げ式でストッパーは2段階。戸袋窓部分にもカーテンがありますが、こちらは開けるか閉めるかです。

211-10人掛け

座席に入ります。扉間は11人掛けのロングシートです。詰め物がしっかりしたバケットシートで、11人掛けと長めの座席であることを考えると定員着席には有効な手だと思います。モケットは0~3000番台と同じく赤系ではありますがピンク色に近いものです。

211-5人掛けs211-5人掛け優先

車端部は5人掛けです。優先席は2010年以降製造の313系に合わせてモケットを柄のあるオレンジ色にしたほか、扉部分に黄色い敷物を敷いています。

211-5人掛け優先s

こちらは製造時からの灰色モケットの優先席です。

211-車いすスペース211-8人掛けs

改造で設置された車いすスペースと、その横の8人掛けです。車いすスペースは手摺りとヒーター、更には避難用梯子が設置されています。座席の方、車いすスペース側の袖仕切りのパイプはそのまま伸ばすと窓を貫通するので曲げてあります。

211-2人掛け211-2人掛け優先

乗務員室の後ろとトイレの横は2人掛けです。

211-3人掛け211-2人掛けトイレ横

最後はトイレ付近の座席です。通常なら車端部は5人掛けですが、トイレ出入口と相対しないよう3人掛けロングシートとクロスシートとしました。寸法の関係で、113系などとは異なりロングシートの向きを変えたものを設置しています。


211-運転台s

運転台はツーハンドル。構成は同じですが211系0番台では緑色に塗られていたのに対し黒色になっています。

 

座席系

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関連項目

編成別写真集>JR東海211系

※本ページ「車内全景」の写真が、洋泉社刊「徹底解析!!JR東海&東海3県の鉄道会社」に掲載されました

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