JR東海311系|FTN trainseat.net

JR東海 311系

写真: G6

国鉄分割民営化から2年が経過した1989年、名古屋では世界デザイン博の開催に合わせるように各社が新車を投入しています。JR東海ではそれに合わせて311系を前ダイヤに登場した新快速に投入、金山総合駅の開業に合わせたダイヤ改正でスピードアップを図りました。3扉・転換クロスシートの構成は同年登場の221系と同様、車体は211系5000番台と同様の軽量ステンレスですが側面は213系に倣った2連窓、前面も同様にFRP製ですが曲面ガラスを採用しています。一方の車内は転換クロスシート基調で、JR東海として見ると既に投入していた211系と213系を足して2で割ったような感じでしょうか。短期間に4連15編成が製造されたため仕様の差はほぼ皆無、また製造後も車体・車内とも大きく弄っていないのは登場から25年以上経過している中で良いのやら悪いのやら…

運用範囲は東海道線掛川から米原と2015年に電化された武豊線で、313系の度重なる大量投入で普通運用が中心になっています。ただ311系と313系は一応同じダイヤで走れるようなので現在も朝夕を中心に快速系列車が設定されており、決して311系の快速系運用が消滅の方向に向かっていると言う訳ではありません。


311-車内全景

クロスシートがずらりと並ぶ車内全景です。全体的にグレー系でまとめた落ち着いた色遣いですが、一方で登場から25年以上が経過しても殆ど何も手を加えられておらずそろそろ色褪せてきている感も無いではありません。

311-車端部

車端部です。座席はここもボックスシート、天地寸法の大きな窓を配した貫通扉周辺は濃緑として目立たせています。なお貫通扉周辺はクリーム色の編成もあるのですが、そういえば車内を撮る機会がこれまで3回あって3回とも緑の車両が来ていますね…

311-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。形状は211系5000番台・213系5000番台と同様ですが、直後に座席が無いのは本形式が初めて。中央の扉と車掌台側の窓が一際大きくなっています。車掌台側には避難用梯子が置かれていますが、他形式同様車椅子スペースに設置する訳には行かなかったのでしょうか…

311-LED

車端部にはJR東海の在来線では初めてLED式の情報案内装置を設置。設置位置は妻面の向かって右側、上部にはデジタル時計も設けています。この手の設備は名鉄や名古屋の地下鉄も同時期から積極的に導入していましたね。

311-車端部2

米原方先頭車にはトイレを設置しています。

311-トイレ

トイレは国鉄時代の車両と同じような大きさです。妻面の窪みが目立ちますがこれはかつて公衆電話を設置していた跡で、JRの普通車両では初めての設備だったとの由。2007年に使用停止、後に撤去されました。

311-トイレs

内部の様子。この辺りは国鉄時代の車両と同様の装備です。

311-扉

扉は211系5000番台に準じた作り。すぐ脇まで座席が迫っているため立席スペースは僅か、しかも吊革はここにしかありませんから扉付近の混雑に拍車を掛けてしまう格好です。

311-天井

天井は中央にラインデリア、その脇に空調吹き出し口、吊革を挟んで照明という構成です。吊革は基本的に扉付近のみですが、車椅子スペース付近は流石に増設されています。照明はカバー付きで、前飾りのある荷棚とともに211系との格の違いを感じ取ることが出来ます。

311-床

床は中央がクリーム色、両脇が灰色で、いずれも比較的明るい色です。最近は新しい313系に準じて扉付近の滑り止めを黄色いものに変更しています。

311-窓

側窓は一段下降式ですが、一部は後年の改造で固定されているようです。また扉横には戸袋窓が設置されています。カーテンは巻き上げ式でストッパーは戸袋窓が1段、それ以外は2段です。

311-転換座席311-転換優先

座席は概ね2種類、まずは転換座席から見ていきます。213系5000番台の座席をベースに各部を変更した格好で、目立つのは通路側肘掛形状の変更、座席本体だと背摺り高さの向上が謳われています。前者は穴の無い六角形になったということで、側面にはモケットを貼っています。一方後者なのですが、特に寸法を実測した訳では無いのでどう違うのかが正直さっぱり… ただ213系5000番台で目立っていた背摺りと座面の隙間は幾分解消されているような気もします。枕カバーは明灰色が基本ですが近年は優先席部をオレンジにしています。
座席自体は背摺り・座面とも詰め物がしっかりしている印象です。米原で223系2000番台から乗り替えるとその差は歴然、座り心地に関しては登場から30年弱経過しているとは言えそこまで劣化を感じることはありません。ただモケットや床材など隠せない経年劣化があるのもご覧の通りです。同時期のJR西日本221系も相応にくたびれていましたが体質改善工事で生まれ変わりましたし、今後も長期に亘って使用するなら大規模なリニューアルをしても良いのではないか、と思わないでもありません。

311-固定座席311-固定優先

扉横と1号車にある車椅子スペース横は固定座席です。転換座席がベースですがヘッドレスト部が分かれていない点、また背摺り形状が転換座席に比べて自然な形状になっています。右側は優先席で、近年は313系の最新型に準じてオレンジ色の枕カバーを掛けています。

311-ミニテーブルs

戸袋窓脇の区画には小さなテーブルを設置しています。窓枠に物を置くことが出来ない代償として設置されたものですが、その窓枠とて大したサイズではありません。

311-バックシェルs

座席背面は背摺りに合わせるようにして傾斜しており、JR西日本の221系や後継車313系のようなクッションは設けられていません。

311-ボックス

車端部のボックスシートの様子です。右側が通常サイズ、左側は通路幅確保を目的に幅が狭くなっています。床敷物の色が通路とそれ以外で違っているので一目瞭然ですね。

311-車椅子スペース

米原方先頭車の乗務員室寄りには車椅子スペースを設置しています。元は無かった装備で、転換座席を2脚撤去し固定座席を移設した形です。装備は手摺り1本とヒーターで他形式と同等。

311-運転台

運転台は同時期の211系5000番台と同じです。

 

座席系

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関連項目

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