JR東日本209系500番台|FTN trainseat.net

JR東日本 209系500番台

写真: ミツC504

1998年に登場した209系950番台は、当時最新の情報伝達技術の全面採用と同社の通勤型では初となる広幅車体を採用した点が特徴でした。2000年登場のE231系の先行量産車的位置付け(のちにE231系に編入)の同車ですが、10連で80名程度の定員増が図れるという広幅車体だけでも先に新車に反映すべく、これと既存の209系の足回りを組み合わせた車両として登場したのが209系500番台です。前面形状は209系に比べ黒い部分を減らしており、周囲を銀に塗った950番台(E231系)と異なり白塗りとした点が特徴です。

微妙な登場の経緯からもお分かりの通り次期標準車までの「つなぎ役」で、1998年と翌年に10連17編成が中央・総武緩行線に投入されるに留まりました。一部編成は京浜東北線、更に京葉線、武蔵野線へと転じましたが、2018年からは中央・総武緩行線に残っていたグループも武蔵野線、または半自動扉ボタン設置などの改造を受け八高線に3500番台として転属しています。今回は中央・総武緩行線時代に撮影した車内の様子をご覧いただきます。


2095-車内全景

まずは車内全景から。車体幅が広がったとは言え色調も含め基本的な印象は0番台と通じており、更に言うとE217系のロングシート車と変わらないのではないかという話はあります。

2095-車端部

車端部は0番台に比べ鴨居部の張り出しが無くなっています。貫通扉は引き続き一部のみの設置。

2095-乗務員室仕切

乗務員室仕切、幅広車体を一番実感しやすい箇所でしょうか。構成自体は変わりなく左側は運転士の脱出口、右側に仕切戸を設けています。

2095-扉

扉は引き続き無塗装、0番台に比べ両脇の手摺を設けた箇所まで無塗装になっています。

2095-LED

情報案内装置はLED式、全角6文字程度の表示が可能のようです。

2095-天井

天井です。引き続き中央部はFRP製で枕木方向に細い線が入っています。

2095-床

床は灰色の単色。

2095-窓12095-窓2

0番台は扉間の窓を全て固定式にしていましたが、500番台では1両辺り4か所の窓を不等二分割し大きい方を下降式としました。なお先頭車は開く窓が当初2か所しか無かったため、後年0番台と同じ手法で開閉窓を増やしています。

2095-7人掛け

座席を見ていきましょう。扉間は7人掛け、形状は0番台並ですが座面は素材の変更を行っているようです。モケットの色合いは青系と従来並みですが、0番台とは異なりモザイク柄が施されておりE231系0番台にも継承されています。

2095-3人掛け2095-3人掛け優先

車端部は3人掛け、優先席は背摺りが赤地に斜めライン・座面が灰色のモケットを使用します。

2095-車椅子スペース

先頭車には車椅子スペースを設置、握り棒と非常通報装置が備わっています。因みに本番代の非常通報装置は従来の警報式から通話式に改良されています。

2095-6人掛け

0番台の先頭車は中間車より若干長めに作られていましたが、本番代からは以前の通勤型同様車体長を統一。乗務員室寄りの扉間は6人掛けとしています。掛け心地はお察しの通りというか…


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