JR東日本E233系7000番代|FTN trainseat.net

JR東日本 E233系7000番代

写真: ハエ131

2006年に登場し国鉄末期~JR初期の車両を順次置き換えるE233系、2013年には埼京・川越線の205系を置き換えるべく7000番代が登場しました。帯色は緑色で機器構成は1000番代ベース、205系では山手線から転入の6扉車を2両繋いだ編成もありましたが、京浜東北線と同様広幅車体で定員が増加したことを理由に全車4扉としています。

2014年1月までに10連31編成が投入され205系をほぼ置き換え、埼京線(大崎~池袋~赤羽~大宮)・川越線と東京臨海高速鉄道(新木場~大崎)で運用されたほか、2019年からは大崎から湘南新宿ラインの経路を辿って武蔵小杉、鶴見からは東海道貨物線・相鉄新横浜線に入り羽沢横浜国大、更に西谷から相鉄本線に入る新ルートにも充当されるようになりました。これによって運用範囲は一気に神奈川県の海老名まで伸び、相鉄線内では「特急」表示を掲げて走る姿も見られるようです。そしてダイヤが乱れると相鉄の横浜駅に顔を出すようで…

相鉄との直通運転開始で7編成が増備されましたが、既にE235系の増備が進むタイミングでしたので最後のまとまった増備となりましょうか。現在は10連38編成の陣容となっています。


E23370-車内全景

まずは車内全景から。緑色のモケットが目新しいですが、それ以外は確立されたE233系の構成そのままです。もちろん細かい部分を見ると変化もありますので、それについては追って見てみることにしましょう。

E23370-車端部

車端部は優先席部をご覧いただきます。優先席部は座席モケットだけでなく壁や床材、袖仕切の色まで変えて明確化しているのが本形式の特徴で、通常の壁は貫通扉部の色と同じ色となります。

E23370-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。構成は変わらず左から運転士脱出口・窓・仕切戸の順、窓はカーテンを閉めているようでスーツ姿の管理人が… 本番代特有の、それも写真の大宮・川越方先頭車に限った装備として、仕切直後の天井にラインデリアを挟んで左右に2つ防犯カメラを設置しています。なんでも痴漢被害が埼京線の、しかも1号車が殊更多いようで、205系に行われたピンポイントでの対策に一定の効果があって引き継がれたようです。もっとも205系での施行から10年ほどが経過し、その間にテロ対策はもちろん国内でも鉄道車両内での事件が複数起きたこともあり、防犯カメラも珍しい物では無くなってしまっています。

E23370-扉

扉は内張があるのと角のある窓が特徴です。戸袋への引き込みに注意を促すステッカーを貼っているのは首都圏で、しかもJRでは割と珍しいような気がします。

E23370-LCD

情報案内装置は液晶式、各扉上に旅客案内と広告用の2画面を設置しています。旅客案内の方は1000番代ベースのようで時計の表示もありますが、他のどの番代とも異なるデザインとしています。上部の種別・行先・次駅等の表示が幾分小さいような気もします。

E23370-天井

天井です。照明はこのグループからLED化されており、その光から受ける印象は蛍光灯と多少の違いがあります。

E23370-床

床はベージュ色、モケットが緑色系ですから相性も悪くありません。

E23370-窓

窓は不等2分割で広い方が下降式、カーテンは勿論ありません。撮影したのが大宮・川越方先頭車の1号車ということで「防犯カメラ作動中」のステッカーが貼られています。

E23370-7人掛け

座席を見ていきましょう。扉間は7人掛け、埼京線のラインカラーを意識してか緑系のモケットが初登場です。そういうことであれば他のグループ、例えば5000番代で赤系濃淡のモケットというのも見てみたかった感はありますが、線路を共用する他路線列車誤乗を防ぐ意味合いもあるとかないとか。

E23370-3人掛けE23370-3人掛け優先

車端部は3人掛け。優先席は同社標準の優先席モケットを使用、スタンションポールを黄色くし座席間にも増設しています。

E23370-車椅子スペース

車椅子スペースは両先頭車に設置、握り棒とヒーターそれに非常通報装置を備えます。

E23370-4人掛け

先頭車の先頭部は4人掛け。新たに乗り入れることとなった相鉄では直通運転を始める前から本形式ベースの車両を走らせていましたから、ホームドアのある相鉄横浜駅に乗り入れてしまっても問題ありません。


trainseat.net>JR東日本に戻る

inserted by FC2 system