JR四国1200形|FTN trainseat.net

JR四国 1200形

写真: DC1244

1990年に登場した1000形は、旧国鉄から継承した老朽気動車を置き換えるべく登場しました。JR各社がレールバスサイズの車両を導入するなか、従来通り21m級と通常サイズの車体を維持しましたが軽量ステンレス車体と高出力のエンジンで高性能化。片側3扉ながら、両端を片開き扉とする一方ワンマン運転時は使用しない中扉は両開きとした点が特徴です。56両が製造され、主に高徳線・徳島線など徳島地区と土讃線高知地区で活躍していました。なお当初トイレ無しとしていましたが、やはり苦情があったようで21世紀に入ってから増設されています。

そんな1000形ですが、徳島地区の一部車両は2006年に登場した1500形との併結が出来るよう連結器を交換して形式を1200形に改めました。塗装は1500形に合わせて前面と両端の側扉を濃い緑色、アクセントとして両端側扉脇に淡い緑色を配しています。徳島区の1000形全車が改造された訳ではなく、現在は18両が1500形と共通運用で高徳線・徳島線・鳴門線・牟岐線で活躍しています。写真は牟岐線海部駅での様子、阿佐海岸鉄道のDMV化で過去の光景となるようです。


DC12-車内全景

まずは車内全景から。クロスシート・ロングシートを点対称に配置、一定の通路幅を確保してラッシュ輸送と閑散時の快適性を両立させています。全国的に見ても前例らしき前例は琵琶湖鉄道汽船100形(→後の京阪石山坂本線・車両は初代800形)で製造時見られた転換クロスシートとロングシートの組み合わせ程度しか思い浮かばないレイアウトですが、四国では本形式の電車版というべき7000系や121系の改造車7200系でも採用されるなどお馴染みの構成となっています。

DC12-車端1DC12-車端2

車端部です。左写真は高徳線高松・徳島線阿波池田方、右写真は牟岐線方で後者は右扉の奥に排気管が立ち上がっています。運転室は半室、側扉は左右で450mm程度位置を違えています。運転室上には出口を示す表示灯を設置、車番を車体外部に掲出したものと同じ字体で表記しているのが特徴的です。

DC12-LED

運賃表示機は7セグメント式、運用範囲すべてでワンマン運転があるはずですが徳島線高松~引田と徳島線の枠がありません。

DC12-扉1DC12-扉2

扉は冒頭にも触れたとおり2種類。左写真は常時使用する片開き扉で幅は850mm、キハ40形に比べると少し狭めです。一方右写真は中央の車掌乗務時のみ使用の両開き扉で、幅は電車の一般的寸法である1300mm。なお従来の気動車に比べ床面を下げたためステップはありませんが、ホーム側も嵩上げの必要があるため運用範囲に制限があった時期もありました。また割と位置が高い感のある半自動ボタンは2007年頃の設置とのことですが、それまでこの手掛で手動開閉していたのでしょうか…

DC12-天井

天井です。空調吹出口がレール方向に2列、その外側に蛍光灯を設置していますが電車に比べると少なめな感があります。吊革は「ボックスシート部以外」に設置していますので、車体ほぼ全長を通して最低でも片側には吊革がある格好です。

DC12-床

床はクリーム色の石目模様。

DC12-窓

窓は上段下降・下段上昇式、カーテンは巻き上げ式で4段階の調節が可能です。

DC12-ボックス2DC12-ボックス1

ここからは座席を見ていきましょう、まずはボックスシートから。形状は同時期の軽快気動車に近いもので、特に背摺りは割と強めのバケット形状になっています。ボックスピッチは1500mm程度とキハ40系より少々広め。

DC12-3人掛け

中扉のボックスシート横には3人掛けロングシートを配置していますが、本項作成中に1000形ではこの区画もボックスシートの車両があることに気づきました。少なくとも1000形登場時の新車記事付録の形式図ではこの3人掛けロングシートはありませんが、トイレ改造等の前からこの部分がロングシートの車両もあるので増備途上での変更でしょうか。座席定員が変わってくる変化ですが、手元の書籍等を調べてもよく分かりませんでした… これは次の機会に気を付けて見なければなりません。

DC12-2人掛け

運転台直後には2人掛けロングシートを配置、写真は優先席とされている箇所ですがモケットによる区分はありません。他のロングシートにある背摺りの着座位置プリントはどういう訳かここだけ無いようで…

DC12-16人掛け

扉間は16人掛け。1人当たり幅は450mm程度と思われますが、これだけ長いですからキハ54形と同様に間の仕切りが欲しいところ。袖仕切はパイプを曲げたもの、どことなく関西私鉄を連想する形状です。

DC12-トイレ1DC12-トイレ2

トイレは冒頭でも紹介した通り21世紀に入ってから追設されました。時期が時期ですのでバリアフリー対応で入口は自動扉、便器は洋式です。

DC12-ボックス半

トイレはボックス1個半を潰して設置されており、片割れを車体中央に向けて設置しています。シートピッチは不明ながら比較的余裕のありそうな雰囲気、床敷物の色が周囲と明らかに異なっている点が改造工事を物語ります。

DC12-1人掛け

トイレ出入口の向かいには1人掛けクロスシートを2脚設置。改造車といえどトイレ出入口の向かいにロングシートを置くわけにいかないとの判断でしょう、従来1人掛け(2人掛けボックス)はありませんでしたからトイレ設置に合わせて新作したようです。しかし他社の車両でも類似品を使用しているとはいえ、製造から15年程度経過しているにも関わらず新規品をほぼ同じ見た目で作れるんですね… 4人掛けボックスとの数少ない相違点は肩部の手摺で、こちらは転換クロスシートの手摺に近いものを感じます。

ところでその後ろのロングシート(確か12人掛け)を撮り損ねてしまったようですので、中扉横の座席の件共々いずれ解決させたいところ…

DC12-車椅子スペース

これもトイレ設置と同時施工と思われますが、中扉付近の3人掛けロングシートを撤去して車椅子スペースを設置しています。荷棚は存置し手摺と車椅子固定金具を追加しましたが、そもそもトイレ向かいの1人掛けクロスシートを設けた箇所ではいけなかったのでしょうか…

DC12-運転台

運転台はツーハンドル式、JR四国の車両は電車・気動車問わずこれが標準のようです。


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