JR西日本115系2000番台(40N)|FTN trainseat.net


JR西日本 115系2000番台(40N)

写真: L-02

1977年、80系が多数活躍していた広島地区の山陽本線に登場したのが今回紹介する115系2000番台です。登場時から全車が冷房付で、70系・80系を一気に置き換えました。

1998年から体質改善工事が始まり、当時製造されていた近郊型223系に内装を合わせたほか、外観も張り上げ屋根化や窓枠の取り換えを行い車体と車内は新車並みにリニューアルされました。一方床下は何も弄っていませんから、動き始めれば今まで通りの115系です。
古いのや変なのも少なくない広島周辺の115系ですが、今回紹介する体質改善40N工事を施工したのは広島区(一部下関区)のL編成です。流石にお金がかかったようで40N工事は13編成で力尽き、以後はメニューを簡素化した30N工事になりましたが、このL編成はだいたい2000番台(一部1000番台)で全車体質改善工事済み、編成内で施工メニューが異なるというようなことも無い、整ったグループです。


115L40N-車内全景

車内全景です。ご覧のとおり徹底的にリニューアルされており、車内設備的には新車並みと言ってしまっても問題ないのではないかと思えるレベルです。ボックスシートと扉脇にロングシートだった構成は中間全クロスシート、先頭車もトイレ横や乗務員室直後などどうしようもなかった部分を除きクロスシートに統一されています。

115L40N-車端部

車端部です。車端部の機器類による張出などは流石にそのままですが、貫通扉を223系と同等のものに取り換えています。荷棚は側面幕の関係か扉側座席の上にしか設置されていません。

115L40N-車端部2

下関寄り先頭車はトイレが設置されています。トイレ側はロングシートが存置された一方、トイレに面する反対側の座席はすべて撤去してしまいました。

115L40N-トイレ

トイレ周辺です。トイレに関しては化粧板が変更された程度です。

115L40N-乗務員室仕切

乗務員室の仕切りです。車掌台側の窓が若干大きくなったようですが、基本的にはそのままの構成です。運転台の後ろにある銀色の箱が気になりますが、運転状況記録装置か何かでしょうか、機械が入っています。この部分の座席は体質改善工事の際に撤去されていました。

115L40N-天井

天井です。空調に関する設備は変わりありませんが、115系に照明にカバーが付いているのは驚きました。そのカバーも端に丸みのあるあまり見かけない形状です。吊革は扉間の座席の部分まで設置されています。更に荷棚もJR化後の新車に準じた形状のものに取り換えられています。

115L40N-床

床は茶系の単色塗り。

115L40N-扉

扉は体質改善をしてもステンレス無塗装ですが、窓ガラスを金属押さえに変更している点がポイントです。半自動扉はJR化後登場の各形式と同等のボタン式になっています。両脇の握り棒は元々長めでしたが、半自動扉ボタンを避けて設置したからか随分下まで伸びています。

115L40N-窓

窓とカーテンです。戸袋窓はそのままですがカーテンの留め具が増設されています。中2枚の窓は窓枠ごと取り替えられ、カーテンも223系などと同じく軽めでゆっくり巻き上げるものに変更されています。

115L40N-固定座席115L40N-転換座席

座席に入ります。扉間はクロスシートが2列並んでおり、扉横(左写真)が固定、間3列(右写真)が転換式となっています。濃淡ブラウンのモケットに緑の取っ手など、形状も含めやはり223系と同等品です。座席と壁の間には隙間を埋める硬いクッションが挟まっています。全体的に硬め、座面の傾きは固定座席の方がしっくり来そうですが、固定座席は背摺りが薄いようで背中が疲れてくるような気がします。

115L40N-ボックス115L40N-ボックス優先

車端部は座席を取り替えボックスシートだけになりました。扉側には補助座席を設けて問題ないくらいのスペースがありますが、他と同じくクッションを設けるだけに留めています。ボックスピッチを広げているため、余裕のある区画になっています。

115L40N-車いすスペース

トイレの横には車いすスペース…と思いきや、その手の類いの掲示がどこにも無いためあくまでフリースペースのようです。もう少し握り棒が欲しいです…

115L40N-2人掛け

乗務員室の後ろとトイレの横は2人掛けです。201系以降の通勤形と同様の袖仕切りが取り付けられています。

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